大蔵谷駅

大蔵谷駅

大蔵谷駅は、兵庫県明石市大蔵八幡町に位置する山陽電気鉄道本線の駅です。駅番号はSY15。歴史は古く、1917年（大正6年）の開業以来、明石市民の足として利用されてきました。当初は現在の場所から東に約300m離れた朝霧川橋梁上にありましたが、その後、数度の移転を経て現在の場所に落ち着きました。

駅の歴史

大蔵谷駅の変遷をたどると、幾多の出来事が浮かび上がってきます。1917年の開業時は兵庫電気軌道によって運営され、その後、宇治川電気、そして山陽電気鉄道へと運営会社が移り変わりました。1927年には朝霧川東詰めに移転し、さらに1948年には現在の場所に移設されました。この移設は、かつてこの場所に存在した明石高等女学校（現在の兵庫県立明石南高等学校）の跡地を利用したものです。1970年には、上下線ホーム間に跨線橋が設置され、乗客の利便性が向上しました。阪神・淡路大震災では大きな被害を受け、一時営業を中止しましたが、1995年1月27日に運転を再開しました。

駅の構造

大蔵谷駅は、地上駅で相対式ホーム2面2線を有しています。改札口は姫路方面行ホーム側にのみ設置され、神戸方面行ホームへは跨線橋で連絡しています。のりば番号は設定されておらず、窓口は無人化されています。駅の北側にはJR西日本山陽本線が走っていますが、JRの駅はありません。

利用状況

2021年度の1日あたりの乗車人員は約1238人です。これは、周辺の住宅地からの利用者や、近隣商業施設への来訪者などを反映していると考えられます。

駅周辺

大蔵谷駅周辺は住宅地が広がり、静かな環境です。国道2号線（現道）と並行しており、交通アクセスは良好です。南へ進むと、西国街道や国道28号を経て大蔵海岸へとつながり、美しい海岸線を堪能できます。一方、北へ進むと兵庫県自動車運転免許試験場があり、さらに進むと大蔵谷インターチェンジ（第二神明道路）にアクセスできます。これらの施設は駅からはやや離れていますが、車での移動であれば容易にアクセスできます。

駅周辺には、大蔵八幡神社といった歴史的建造物も存在し、地域の歴史を感じさせる場所となっています。

バス路線

駅周辺には複数のバス停があり、神姫バスと山陽バスが運行していました。黒橋停留所では神姫バスが、伊川谷方面への路線を運行しています。一方、大蔵海岸公園停留所は現在休止中です。これらのバス路線は、周辺地域へのアクセスを補完する重要な役割を担っています。

隣の駅

大蔵谷駅の隣接駅は、西舞子駅と人丸前駅です。かつて、大蔵谷駅と人丸前駅の間には明石高女前駅が存在していましたが、現在は廃止されています。

まとめ

大蔵谷駅は、長い歴史を持つ駅であり、周辺地域住民にとって重要な交通拠点となっています。駅周辺の環境や歴史的背景、そして今後の発展を含め、大蔵谷駅は明石市の発展に貢献する存在です。

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