今井圭吾

今井 圭吾（いまい けいご）

1974年7月16日、愛媛県伊予郡松前町に生まれた今井圭吾は、右投右打の元プロ野球選手であり、投手として活躍しました。

アマチュア時代の輝き

地元伊予高校に進学後、3年時の夏には県大会に出場しましたが、惜しくも3回戦で敗退しました。高校卒業後は近畿大学へ進み、野球部で頭角を現します。特に大学リーグにおいては圧倒的な成績を残し、1995年秋季リーグ、そして翌1996年秋季リーグで、立て続けに最優秀選手と最優秀投手の二冠を獲得しました。この活躍は「近大に今井あり」とまで称されるほどで、関西学生野球リーグにおける通算成績は、36試合に登板し、22勝7敗、防御率1.37、そして197奪三振という素晴らしい記録を刻んでいます。

プロ入りと日本ハム時代

大学での実績が認められ、1996年のNPBドラフト会議において、日本ハムファイターズから2位指名を受けてプロの世界に入りました。入団当初から大きな期待を背負い、1年目の1997年には開幕ローテーションの一角に食い込みます。そして、同年4月16日には、東京ドームで行われた対西武ライオンズ戦で、新人選手としてはその年一番乗りとなる完封勝利を達成するという鮮烈なデビューを飾りました。しかし、皮肉なことに、これが今井投手にとってプロ野球（NPB）での唯一の白星となりました。2年目以降はなかなか一軍での登板機会に恵まれず、ファームでの調整が続く日々が多くなります。特に2000年から2002年までの3年間は、一度も一軍のマウンドに立つことはありませんでした。そして、2002年のシーズン終了後に自由契約となり、日本でのプロ野球生活に区切りをつけました。

台湾での挑戦、そして引退後

NPBを離れた今井氏は、新たな挑戦の場を海外に求めました。2003年には台湾プロ野球の兄弟エレファンツに入団します。台湾でも開幕直後には完投する力投を見せる場面がありましたが、チーム事情や外国人枠の影響から、次第に登板機会が減少してしまいます。結果として、同年6月末にチームを解雇されることとなり、台湾でのキャリアも短い期間で幕を閉じました。

プロ野球選手としてのキャリアを終えた現在は、野球界に貢献する道を選んでいます。松山市内で活動するリトルシニアチーム、「松山シニア」の監督を務め、次世代の野球選手の育成に情熱を注いでいます。

プロ野球での記録・背番号

NPBにおける初登板および初先発は、1997年4月9日に福岡ドームでの対福岡ダイエーホークス戦で記録されました。この試合では5回2/3を投げ3失点で敗戦投手となっています。初勝利・初完投・初完封は、前述の通り1997年4月16日の対西武ライオンズ戦（東京ドーム）で達成されました。

背番号は、日本ハムファイターズ時代（1997年～2002年）は「17」、台湾の兄弟エレファンツ時代（2003年）は「41」でした。

参考文献等
NPB.jp 日本野球機構 個人年度別成績 今井圭吾
Baseball-Reference (Japan), CPBL 選手の各国通算成績

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