今別 (今別町)

今別（いまべつ）

今別は、青森県東津軽郡今別町に位置する大字です。かつては田舎郡今別村、津軽郡今別村に属していました。郵便番号は030-1502。古くは「今淵（いまぶち）」と呼ばれていました。

地理

今別町北西部に位置し、東は大川平や山崎、西は外ヶ浜町三厩東町、南は五所川原市太田と接しています。

町の北部は住宅地や商店が広がり、今別町役場や町内唯一の小学校である今別町立今別小学校があるなど、町の経済的・政治的な中心となっています。南部は山地や森林が広がっています。

海洋・河川

津軽海峡
三厩湾
今別川：二級河川。流路14km、流域面積71.6km2。小国峠付近を水源とし、北流して当地より三厩湾に注ぎます。支流として、品川沢、上股川、佐六助川、関口川などがあります。
上股川：今別川の支流の一つ。

小字

今別地区には、以下の小字があります。

今別
中沢
西田
宮本

歴史

江戸時代には弘前藩に属し、津軽郡田舎庄の今別村として存在していました。今別港は、藩政時代には木材の積出港として重要視され、町奉行が設置されたため、「今別町」と呼ばれることもありました。今別港は、津軽半島東岸の蟹田とともに「二浦」と称され、藩により領内九浦の一つにも指定されました。

名称の由来

伝説によると、源義経一行が北上する途中、当地付近の川を訪れました。大雨の後、川を見に行くと水量が大幅に増えており、浅瀬が淵になっているのを見て驚き、この地を「今淵」と名付けました。これが後に訛って「今別」になったと伝えられています。

今別荒馬（いまべつあらま）

今別では、今別荒馬と呼ばれる伝統芸能が盛んです。田植えが終わると、田の神が天に昇る際に、農民が神送り、早苗饗（さなぶり）の行事として伝わってきたものです。現在では、荒馬（馬役）と手綱（手綱取り役）がペアとなり、複数の組が隊列をなし、笛や太鼓の囃子に合わせて舞い、その周りを囲むように跳人（はねと）が跳ね回る形式となっています。

荒馬は、隣接する大川平でも大川平荒馬、二股荒馬という形で盛んに行われています。

施設

今別町役場
今別漁港
今別郵便局
今別町立今別小学校
外ヶ浜警察署今別駐在所
青森地域広域消防事務組合中央消防署今別分署
JA青森 今別支店
青森みちのく銀行今別：ATMのみの営業
今別八幡宮
高野山観音堂：津軽三十三観音第二十番札所
本覚寺
正行寺

交通

鉄道

今別駅（JR津軽線）
津軽浜名駅（JR津軽線）

地区内には新幹線の駅はありませんが、集落の南をJR北海道新幹線が通過しています。

道路

国道280号
青森県道14号今別蟹田線
今別町道今別停車場線

バス

今別町巡回バス

学区

公立学校に通う場合、今別町立今別小学校および今別町立今別中学校に進学します。

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