大川平

大川平（おおかわだい）

青森県東津軽郡今別町に位置する大川平は、自然と文化が豊かな地域です。郵便番号は030-1505。

概要

大川平は、2015年時点で約600人の人口を抱える農・林業集落です。高齢化が進んでおり、住民の3分の2以上が65歳以上の高齢者となっています。しかし、近年では大学生などが中心となって地域おこしに取り組み、集落の活性化と移住促進を目指しています。

特産品としては、いまべつ牛や一球入魂かぼちゃが知られています。また、荒馬（あらま）と呼ばれる伝統芸能が盛んで、毎年8月には荒馬まつりが開催され、多くの人々で賑わいます。

地理

今別町の中央部に位置し、北は山崎や鍋田、南と東は外ヶ浜町、西は今別と隣接しています。地形は山地と森林が多く、平地は限られています。

集落は、大川平駅を中心とする大川平集落と、奥津軽いまべつ駅および津軽二股駅を中心とする二股集落の二つに大きく分かれています。これらの集落は、青森県道14号今別蟹田線に沿って発展してきました。

河川

今別川
上股川
安兵衛川

小字

上股、馬流、大開沢、清川、熊沢、佐六助、関口、槌菱、深沢、二股、村元、母沢、安兵衛川、由四良川、与次郎沢などの小字があります。

施設

道の駅いまべつ
荒馬の里資料館
大開城址
東北電力ネットワーク今別変換所

大川平簡易郵便局は2021年現在閉鎖中です。

交通

鉄道
奥津軽いまべつ駅（JR北海道新幹線）
大川平駅（JR津軽線）
津軽二股駅（JR津軽線）
道路
青森県道14号今別蟹田線
青森県道287号奥津軽いまべつ停車場線
バス
今別町巡回バス

学区

今別町立今別小学校および今別町立今別中学校に通学します。

伝統芸能「荒馬」

荒馬は、男性が馬役、女性が手綱取り役を演じ、男女ペアで踊る伝統芸能です。

大川平荒馬

大川平集落では、大川平荒馬（おおかわだいあらま）が盛んです。毎年8月には荒馬まつりが開催されます。この荒馬は、田植えが終わった後、田の神が天に昇る際の神送りの行事として伝えられてきました。天正13年頃、津軽為信が津軽地方を統一した際、藩の経済を保つために農作物の増収を図り、農民たちに重宝されていた馬と農耕を結びつけて、馬の姿を表して踊り継がれてきたとされています。2003年4月14日に県指定の無形民俗文化財に登録されました。

二股荒馬

大川平の二股地区では、二股荒馬（ふたまたあらま）が盛んです。江戸時代より、田植えが終わった後、稲や野菜、家畜に虫がつかないように祈る「虫送り」の行事で踊られてきたと伝えられています。2000年代初頭には、少子高齢化により担い手不足で運行が困難な状況でしたが、2016年の北海道新幹線一部開通により奥津軽いまべつ駅が開業したことで復活の機運が高まり、10年以上ぶりに復活を遂げました。現在でも時折、奥津軽いまべつ駅で演舞を披露しています。大川平荒馬と同様に、2003年4月14日に県指定の無形民俗文化財に登録されています。

参考文献

* 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典 2 青森県』 角川書店、1979年。

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