今垣光太郎

今垣光太郎：艇界のスター、その軌跡

今垣光太郎（いまがき こうたろう）は、1969年9月18日生まれの日本のボートレーサーです。福井支部に所属し、登録番号は3388。同期には滝沢芳行選手がいます。座右の銘は「平常心」で、石川県能美市に在住。

生い立ちと選手への道

石川県加賀市で生まれた今垣選手は、父もボートレーサーであったことから、幼い頃からボートレースに親しんで育ちました。高校在学中に山梨県の本栖研修所（現在のボートレーサー養成所）に入所し、63期生として選手への道を歩み始めました。

デビューからトップレーサーへ

1988年9月30日に選手登録を済ませ、同年11月に福井県三国競艇場でデビューを果たしました。1999年には、児島競艇場でのSG総理大臣杯競走で初優勝を飾り、その勢いのまま、同年の競艇王チャレンジカップでも優勝。この年を境に、一躍トップクラスの選手としてその名を轟かせるようになりました。

数々のSG制覇と挫折

2002年には、グランドチャンピオン決定戦とモーターボート記念で優勝。2004年にもモーターボート記念を制覇しましたが、その直後の高松宮記念特別競走でフライングを犯し、G1競走3ヶ月の除外処分を受けるという挫折も経験しました。しかし、この期間中も一般戦で8回の優勝を重ね、翌年の総理大臣杯競走への出場権を獲得。2006年にもフライングによりSG戦線から一時離脱しましたが、2008年にはオーシャンカップで優勝戦に進出し、その後のモーターボート記念で4年ぶりにSGタイトルを奪還。同競走最多覇者の一人となりました。

逆境を乗り越えて

2009年には、総理大臣杯競走と笹川賞競走で準優勝戦の違反により賞典除外となりましたが、その逆境を乗り越え、グランドチャンピオン決定戦で優勝。2010年には通算1500勝を達成。同年の競艇王チャレンジカップでも優勝し、SG優勝回数を8回としました。

ベテランとしての活躍

2013年には事故率超過でB2級に降格しましたが、すぐにA1級に復帰。2014年のボートレースオールスターでは優勝戦に進出するなど、ベテランになってもその実力は衰えませんでした。2016年には、全24場の競艇場で優勝を達成し、通算2000勝も達成。同年のグランプリシリーズでは9回目のSG優勝を飾りました。2018年には通算100回目の優勝を達成し、2019年にはボートレース甲子園で初代王者に輝きました。2021年には生涯獲得賞金が25億円を超え、2023年には通算2500勝を達成しました。

今垣光太郎の戦績

今垣選手の主な優勝歴は以下の通りです。

SG競走

1999年：総理大臣杯競走、競艇王チャレンジカップ
2002年：グランドチャンピオン決定戦、モーターボート記念
2004年：モーターボート記念
2008年：モーターボート記念
2009年：グランドチャンピオン決定戦
2010年：競艇王チャレンジカップ
* 2016年：賞金王シリーズ

GI競走

数多くの周年記念競走や地区選手権競走、モーターボート大賞競走などで優勝しています。

GII競走

秩父宮妃記念杯、モーターボート大賞競走、ボートレース甲子園などで優勝しています。

その他

一般戦・GIII競走での優勝は合わせて73回に及び、2018年には通算100回目の優勝を達成。通算優勝回数は112回を数えます（2022年11月時点）。

今垣光太郎選手は、その卓越した技術と不屈の精神で、多くのファンを魅了し続けるボートレース界のスターです。

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