仙台 - 気仙沼・宮古線

仙台 - 気仙沼・宮古線について

仙台 - 気仙沼・宮古線は、宮城県仙台市と岩手県宮古市を、仙台東部道路と三陸沿岸道路を経由して結ぶ高速バス路線です。この路線は、仙台と三陸沿岸の主要都市をダイレクトに結び、地域間の移動をよりスムーズにすることを目的としています。途中、気仙沼市や山田町にも停車し、これらの地域へのアクセスも担っています。

運行の特徴

この路線は、座席定員制で運行されており、事前の予約は必須ではありません。これにより、利用者は比較的自由にこの路線を利用することが可能です。運行は、岩手県北自動車と宮城交通の2社が行っており、それぞれ1日1往復ずつ運行しています。使用される車両は、4列シートでトイレのないハイデッカー車です。

運行経路

現在の運行経路は以下の通りです。

仙台駅前（40番バス停・宮交仙台高速バスセンター）
仙台駅東口（乗車：73番／降車：75番）
（仙台東部道路：仙台東IC - 三陸沿岸道路：気仙沼港IC）
気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
（三陸沿岸道路：気仙沼鹿折IC - 山田IC）
道の駅やまだ（おいすた）
（三陸沿岸道路：山田IC - 宮古中央IC）
宮古駅前
道の駅シートピアなあど

バスは、仙台 - 気仙沼間で道の駅三滝堂、気仙沼 - 山田間で道の駅さんりくの2箇所で休憩を行います。

この路線では、仙台 - 気仙沼・山田・宮古間の利用はもちろん、気仙沼 - 山田・宮古間の利用も可能です。しかし、山田 - 宮古間のみ、あるいは仙台市内や宮古市内のみの区間利用はできません。

歴史

この路線は、2021年10月に実証運行を開始しました。当初は、岩手県北自動車と宮城交通の2社が共同で運行し、仙台空港を経由する便も存在しました。この実証運行は、三陸沿岸道路の開通により仙台と宮古が高速道路で直結されたことを受け、地域間の交流促進を目的として開始されました。実証運行の結果、利用者の評価が高く、特に三陸沿岸道路の利用による時間短縮が好評だったため、2022年4月16日に本格運行を開始しました。

本格運行開始時には、運行ルートや停車場所、ダイヤ、運賃などの見直しが行われました。また、宮城交通担当便では、交通系ICカードが利用可能になりました。

2023年5月には、仙台駅東口の乗り場が変更され、同年10月には山田町内の停車場所が陸中山田駅から道の駅やまだに変更されました。

年表

2021年10月22日：実証運行開始（岩手県北自動車、宮城交通）
2022年2月1日：岩手県北自動車が単独で実証運行継続、仙台空港発着廃止
2022年4月16日：本格運行開始、宮城交通が共同運行に復帰
2022年9月16日：宮城交通便で交通系ICカード利用開始
2023年5月15日：仙台駅東口の乗り場変更
2023年10月1日：山田町内の停留所を道の駅やまだに変更
2024年10月1日：運賃改定

運賃と乗車券

主な区間の運賃は以下の通りです（大人の片道運賃）。小児運賃は半額です。

仙台 - 宮古：4,200円
気仙沼 - 宮古：3,400円
仙台 - 気仙沼：2,200円

この路線では、仙台 - 宮古間の往復乗車券と遊覧船乗船券や商品券とのセット券も販売されています。

乗車券は、仙台駅前（宮交仙台高速バスセンター）、仙台駅東口、宮古駅前（岩手県北バス宮古駅前案内所）で購入できます。

交通系ICカード

宮城交通便では、交通系ICカード全国相互利用サービスに対応したICカードが利用可能です。岩手県北自動車では、同社が発行する地域連携ICカード「iGUCA」が利用できます。

まとめ

「仙台 - 気仙沼・宮古線」は、仙台と三陸沿岸地域を結ぶ重要な交通手段です。高速道路を経由することで、移動時間を大幅に短縮し、地域間の交流を促進しています。観光やビジネスでの利用はもちろん、地域住民にとっても欠かせない路線となっています。

詳細な情報や時刻表については、各運行会社の公式サイトをご確認ください。

宮古・気仙沼－仙台（宮城交通）
* 宮古・気仙沼・仙台（三陸高速バス）（岩手県北自動車）

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