仙台幸子 (プロレスラー)

仙台 幸子

（せんだい さちこ）

宮城県仙台市出身の元女子プロレスラー。本名は十文字 幸子（じゅうもんじ さちこ）。旧リングネームは金成 幸子（かなり さちこ）。1989年12月26日生まれ。

同じくプロレスラーである姉、DASH・チサコと共に「十文字姉妹」としてセンダイガールズプロレスリングの中心選手として活動した。所属はセンダイガールズプロレスリングで、2006年の旗揚げから2016年の引退まで同団体一筋でキャリアを歩んだ。

プロキャリア

2006年7月9日、地元仙台で開催されたセンダイガールズプロレスリングの旗揚げ戦にて、第1試合でベテランの井上京子を相手にデビューを飾る。団体旗揚げの重要な一戦を任され、今後の活躍が期待される存在となった。

デビュー時のリングネームは本名から名字を採った金成幸子だったが、2007年8月28日、9月8日の仙台大会より、仙台の招福キャラクターにちなんだ「仙台幸子」へと改名することを発表。以来、この名前でファンに親しまれることとなる。

キャリア初期から才能の片鱗を見せ、2009年3月29日と4月19日に開催されたセンダイガールズ主催の「第二回じゃじゃ馬トーナメント」で見事に優勝を果たす。この頃、JWPジュニア二冠王座にも挑戦するなど、他団体でも存在感を示していた。

しかし、順調にキャリアを重ねる中で試練に見舞われる。2009年5月31日の息吹後楽園ホール大会での試合中、左足首の骨折および靭帯断裂という重傷を負ってしまう。このため、約1年間の長期欠場を余儀なくされた。

懸命なリハビリを経て、2010年4月9日のZepp仙台大会でリングへ復帰。再びセンダイガールズのマットで熱戦を繰り広げた。

2011年1月からは、沖縄プロレスへの留学を経験。異なる環境でプロレスを学ぶことで、自身のスキルアップを図った。留学期間中に東日本大震災が発生し、仙台への帰還が一時延期されるという経験もしている。同年5月23日に留学を終え、仙台へと戻った。

2011年9月には、姉のチサコと共にTwitterを開始。リング上だけでなく、SNSを通じてもファンとの交流を深めた。

2014年にも再び怪我に悩まされる。4月1日に膝の負傷による手術を発表し、翌2日に手術を行った。これに伴い、当時保持していたJWP認定タッグ王座およびデイリースポーツ認定女子タッグ王座を返上することとなった。この怪我からの回復期間中には、リングアナウンサー的な役割も務め、同年6月から12月にかけて、試合前のコーナーとして「幸子の部屋」を実施。旧姓・広田さくら、松本浩代、DASH・チサコ、Sareee、コマンド・ボリショイ、下野佐和子といった様々な選手をゲストに招き、トークを展開した。

2015年1月の仙台大会で怪我からの復帰を果たし、再び選手としてリングに上がった。しかし、同年8月25日には結婚とそれに伴う現役引退を発表。多くのファンに惜しまれつつ、キャリアの終着点が見えてきた。

引退

2016年1月17日、仙台大会で引退試合を行った。最終戦のメインイベントでは、姉のDASH・チサコとの「十文字姉妹」として、センダイガールズワールドタッグチームチャンピオンシップのベルトをかけ、岩田美香＆橋本千紘組と対戦。仙台幸子が岩田にムーンサルトプレスを決めて勝利を収め、有終の美を飾った。

全試合終了後に行われたバトルロイヤルにも参加したが、姉チサコのホルモン・スプラッシュで敗退。全ての試合を終えた後の引退セレモニーには、夫や、お笑いトリオ「パンサー」のメンバーなどが登場し、彼女の門出を祝った。

タイトル・得意技など

主なタイトルは、第二回じゃじゃ馬トーナメント優勝。

得意技にはDDT、セントーン、ジャーマン・スープレックス、チキンウィングアームロックなどがある。

入場テーマ曲はシンディ・ローパーの「Girls Just Want to Have Fun」を使用していた。

センダイガールズプロレスリングの旗揚げから約10年間、怪我による長期離脱もありながら、常に団体を支え続けた中心選手として、そのキャリアを全うした。

外部リンク

センダイガールズプロレスリング公式サイト
仙台幸子 (@sendaisach1ko) - X（旧Twitter）

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