デイリースポーツ認定女子タッグ王座

デイリースポーツ認定女子タッグ王座

デイリースポーツ認定女子タッグ王座は、女子プロレス団体であるPURE-J女子プロレスが管理団体となり、スポーツ紙「デイリースポーツ」が認定するタッグ王座です。

この王座は、2008年にJWP女子プロレスによって設立されました。これは、認定元であるデイリースポーツの創刊60周年を記念する事業の一環として実現したものです。

初代王座決定戦は、2008年8月3日に後楽園ホールで開催されたJWP女子プロレスの大会内で、トーナメント形式により実施されました。このトーナメントを制し、記念すべき初代王者となったのは、JWP認定タッグ王座を保持していた春山香代子選手と倉垣翼選手のタッグチームでした。これにより、彼女たちはデイリースポーツ認定女子タッグ王座とJWP認定タッグ王座の「タッグ二冠王座」を同時に保持することとなりました。これ以降、多くの場合において、この二つの王座の防衛戦は同時に行われる形態がとられました。

二冠体制が続く中で、特別な試合も組まれました。2011年1月16日に東京キネマ倶楽部で行われた大会では、JWPタッグリーグ・ザ・ベストの公式戦として、当時の二冠王者である春山＆倉垣組と、挑戦者である米山香織選手＆ヘイリー・ヘイトレッド選手のタッグチームによる選手権試合が行われました。この試合は、挑戦者組が勝利した場合にデイリースポーツ認定女子タッグ王座が単独タイトルとなる条件がついていましたが、春山＆倉垣組がこれを退け、王座の初防衛に成功しました。

同年11月13日、同じく東京キネマ倶楽部で、タッグ王座のあり方に大きな変化をもたらす試合が実施されました。タッグ二冠王者であった春山＆倉垣組と、TLW世界女子タッグ王座を保持していた米山＆ヘイトレッド組の間で、王座統一戦が行われたのです。この統一戦を制したのは米山＆ヘイトレッド組であり、彼女たちはデイリースポーツ認定女子タッグ王座、JWP認定タッグ王座、そしてTLW世界女子タッグ王座の「タッグ三冠王者」という偉業を達成しました。

しかし、タッグ三冠体制は長くは続きませんでした。2012年1月7日、三冠王者であった米山＆ヘイトレッド組は保持するタッグ三冠王座を返上しました。これにより、デイリースポーツ認定女子タッグ王座とJWP認定タッグ王座が再びタッグ二冠王座という形に戻ることとなりました。

その後、王座の管理体制に変化が訪れます。2017年4月2日、母体であったJWP女子プロレスが活動を停止する決定を下しました。それに伴い、JWP認定タッグ王座を管理・認定していたJWPプロデュースは、同王座を封印する措置をとりました。一方で、デイリースポーツ認定女子タッグ王座は、その管理が新たに旗揚げされたPURE-J女子プロレスへと引き継がれることとなり、現在に至っています。
現在に至るまで、PURE-J女子プロレスの主要なタッグタイトルとしてその歴史を刻んでいます。

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