仙台徳洲会病院

仙台徳洲会病院

仙台徳洲会病院は、宮城県仙台市泉区高玉町に位置する、徳洲会グループが運営する総合病院です。1986年2月1日に泉市七北田（現在の仙台市泉区七北田）に開院し、地域医療の中核として発展してきました。開院から約36年が経過し、施設の老朽化が進んだため、2022年に同区高玉町に新病院が完成し移転しました。

概要

新病院は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の9階建てで、総敷地面積は30,055平方メートル、延床面積は33,739平方メートルです。旧病院の老朽化に伴い、建て替えプロジェクトが進行し、伊藤喜三郎建築研究所が設計・監理、熊谷組が施工を担当しました。建設工事期間中には、通学路の安全確保のために「HARMONY ROAD」という歩道が設置され、また、子供たちが楽しめるように水族館をイメージした「STH水族館」が設けられました。新病院には、徳洲会グループ初となるスマートベッドシステムが導入され、ハイブリッド手術室やドクターヘリポートも完備されています。最新の医療機器やテクノロジーの導入により、グループ内でも最先端の病院として評価されています。

病院内には、介護老人保健施設「シルバーホームいずみ」や訪問看護ステーション「ひなた」が併設されており、地域包括ケアシステムの一翼を担っています。また、木造平屋建ての保育園も併設されており、職員の育児支援にも力を入れています。

沿革

1986年の開院当初は、内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、外科、循環器科、産婦人科、呼吸器科、脳神経外科の診療科でスタートしました。その後、泌尿器科、耳鼻咽喉科、理学療法科、消化器科、神経内科、麻酔科、放射線科、皮膚科、歯科口腔外科、眼科など、診療科目を拡充してきました。救急医療にも積極的に取り組み、1994年には救急病院の指定を受けました。

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、東日本大震災などの災害時には、災害医療援助隊を派遣し、被災地支援に貢献しました。また、ハイチ地震やチリ地震などの海外災害にも医療チームを派遣し、国際的な医療支援活動も展開しています。

2012年には、病院駐車場内での殺人・死体遺棄事件が発生し、現在も未解決のままとなっています。2016年には台風13号の影響で床上浸水の被害に遭いましたが、その後、復旧し、医療体制を維持しました。2017年には、ISO9001:2015の認証を取得し、医療の質の向上にも取り組んでいます。

2022年4月には、新病院が本格稼働を開始し、感染症病棟を新設して新型コロナウイルス感染症への対応を強化しました。また、同年9月には回復期リハビリテーション病棟を新たに設置する予定です。

診療科

内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病・代謝内科、外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、眼科、小児科、耳鼻咽喉科、麻酔科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、救急総合診療科など、幅広い診療科を備えています。

関連施設

シルバーホームいずみ、上愛子クリニック、富谷訪問看護ステーションが関連施設として運営されています。

アクセス

• - 鉄道：仙台市地下鉄南北線泉中央駅から徒歩20分
• - バス：泉中央駅バスプール5-2番松陵ニュータウン線に乗車、「高玉町」下車、徒歩約1分

東日本大震災に対する支援活動

東日本大震災発生時には、被災地へ医療チームを派遣し、医療支援活動を行いました。また、病院自体も被災しましたが、早期に復旧し、地域医療を支え続けました。

仙台徳洲会病院は、地域医療に貢献するとともに、災害医療や国際医療支援にも積極的に取り組む、地域に欠かせない医療機関です。

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