伊藤喜三郎建築研究所

株式会社伊藤喜三郎建築研究所：医療施設設計のパイオニア

株式会社伊藤喜三郎建築研究所は、日本を代表する建築設計事務所のひとつです。医療施設設計を主軸としながら、教育研究施設、オフィスビル、工場など、幅広い分野の建築設計を手掛けています。

創設から現在まで

伊藤喜三郎氏によって設立された同研究所は、長年にわたる経験と実績を基盤に、数多くのランドマークとなる建築物を生み出してきました。医療施設においては、患者や医療従事者の利便性と快適性を追求した設計で知られています。また、教育研究施設では、学習効率や研究活動の促進を支援する空間設計を、オフィスビルや工場では、生産性向上や従業員の働きやすさを重視した設計をそれぞれ実現しています。

主要作品と受賞歴

同研究所の設計作品は、全国各地に点在しています。その中には、多くの受賞歴を誇る建築物も含まれています。例えば、市立豊中病院、埼玉県立精神保健総合センター、財団法人東京都保健医療公社東部地域病院、栃木県医師会塩原温泉病院などは、いずれも医療福祉建築賞を受賞しています。これらの受賞歴は、同研究所の高い設計力と建築デザインへの深い理解を証明しています。

代表的な作品として以下が挙げられます。

医療施設: サンパルホールぬまくま、三楽病院、久留米大学病院総合診療棟、埼玉医科大学国際医療センター、埼玉医科大学日高キャンパス、東京慈恵会医科大学附属病院中央棟、東京慈恵会医科大学1号館、JA秋田厚生連雄勝中央病院、市立豊中病院、埼玉県立精神保健総合センター、財団法人東京都保健医療公社東部地域病院、栃木県医師会塩原温泉病院、社会医療法人大道会森之宮病院、けいゆう病院、ふれあい横浜メディカルセンタービル、ふれあい平塚ホスピタル、伊那中央病院、済生会横浜市南部病院、横浜市立みなと赤十字病院、横浜労災病院、鰍沢社会保険介護老人保健施設「サンビューかじかざわ」、神奈川県立がんセンター重粒子線治療施設、宮城社会保険病院、宮城社会保険老健施設、小田原市立病院、神戸市立中央市民病院、盛岡市立病院、青梅市立総合病院救命救急センター、石巻市立病院、川口市立医療センター、大阪市立総合医療センター、男鹿みなと市民病院、東京都立墨東病院、東京北社会保険病院（現：東京北医療センター）、医療法人社団愛友会津田沼中央総合病院、多根総合病院など。
教育研究施設: 日本大学学術情報センター、名古屋大学人間情報学研究科校舎、藤沢市立看護専門学校、産業医科大学、仙台市医師会看護学院など。
その他: MK麹町ビル、プラスランド・コミュニケーションハウス「音羽倶楽部」、高松勤労者総合福祉センター「高松テルサ」、秋田県森林学習交流館「プラザクリプトン」、秋田県青少年交流センター「ユースパル」、野馬追の里原町市立博物館、大城ビル西友小手指エポ、南相馬老人福祉施設「福寿園」、毛呂病院第一光の家など。

これらの多様な建築物を通して、同研究所は常に高いデザイン性と機能性を両立させ、社会のニーズに応える建築設計を提供し続けています。

業務提携と今後の展望

2007年には三菱地所設計と医療分野などで業務提携を行い、更なる発展を遂げています。今後も、医療・福祉分野を中心に、社会に貢献する建築物を創造し続けることが期待されます。

参考文献

建築画報 72 特集／伊藤喜三郎建築研究所
近代建築 2008年11月号 特集+3e-ホスピタル
近代建築 09年11月号 特集+医療建築 EBDホスピタル
建築文化1960年1月号, 彰国社
内田祥三先生作品集（内田祥三先生眉寿祝賀記念作品集刊行会、鹿島研究所出版会 1969年）

所在地

〒171-0033 東京都豊島区高田2丁目17番22号 目白中野ビル3階

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