伊良湖港について
伊良湖港(いらごこう)は、
愛知県田原市に存在する
地方港湾であり、
愛知県によって管理されています。この港は
避難港にも指定されており、
統計法に基づく港湾調査規則によって乙種港湾に分類されています。伊良湖港は、
渥美半島の先端に位置し、
伊良湖岬付近に位置しています。この地域は
太平洋と
伊勢湾および三河湾を結ぶ交通の要所である
伊良湖水道に面しており、重要な航運の地点となっています。
概要
伊良湖岬には、
伊良湖岬灯台や
伊勢湾海上交通センターが設けられており、これらは港の重要なランドマークとなっています。また、港の対岸には
鳥羽港が存在し、
篠島や
日間賀島、神島といった離島への旅客航路が運航されているため、伊良湖港は観光拠点としても注目されています。
旅客ターミナルには、桟橋やフェリーバースが4箇所設置されており、これらは西側から順に
海上保安庁、
伊勢湾フェリー、
名鉄海上観光船、神島観光船の各社によって利用されています。さらに、旅客ターミナルは
道の駅『伊良湖クリスタルポルト』としても登録されており、訪問者にとって便利な施設となっています。
2015年度の発着数は16,106隻で、総トン数は7,520,536トンに達し、利用者数は413,506人にのぼりました。特に乗込人員は194,137人、上陸人員は219,369人と、港の存在意義を表す数字とも言えます。
航路
伊良湖港では、以下の3社が航路を運営しています。
1. 伊勢湾フェリー
伊良湖港と
鳥羽港を結ぶ航路は、1日あたり8往復から9往復運航されています。最繁忙期には、13往復という多くの便が運航されることもあります。運航している船舶には、鳥羽丸、伊勢丸、知多丸の3隻が含まれています。
この船は伊良湖港から
篠島、
日間賀島、河和港へ向かう航路を持ち、1日3往復の運航を行っています。なお、師崎港へ行く場合は、
篠島での乗り継ぎが必要となります。以前は伊良湖から師崎間のフェリーも運航されていましたが、
2014年に廃止されたため、現在は旅客船の運航のみとなっています。
3. 神島観光船
伊良湖港と神島を結ぶ航路では、3月から10月までの期間には4往復、11月から2月までは2往復から3.5往復が運航されています。
交通アクセス
伊良湖港へのアクセスは、
豊橋鉄道渥美線の
三河田原駅から
豊鉄バスの伊良湖本線を利用し、「
伊良湖岬」で下車するのが一般的です。
まとめ
伊良湖港は、美しい自然に囲まれた観光の拠点であり、豊かな海の恵みを利用した多様な航路を持つ重要な港となっています。観光や利用目的に応じて、多くの人々がこの港を訪れています。