伊藤俊輔 (俳優)

伊藤 俊輔（いとう しゅんすけ）は、1978年2月25日に神奈川県横浜市で生まれた日本の俳優です。身長は165cm、血液型はA型。

彼のキャリアは、1998年にプロダクション人力舎が運営するスクールJCAの7期生として入学したことから始まります。卒業後は人力舎に所属し、お笑いコンビ「うずみる」の一員として活動していました。

2001年からは活動の中心を演劇に移し、主に小劇場で多くの舞台に立ちます。フリーランスとして様々な劇団の公演に客演を重ね、俳優としての経験を積みました。そして2008年、ONEOR8の公演「莫逆の犬」への出演を機に、同劇団に正式に入団しました。ONEOR8では中心メンバーとして多くの作品に出演し、劇団の活動を牽引しています。

2015年には、ONEOR8の公演「ゼブラ」で俳優として出演する傍ら、演出も手掛け、多才ぶりを発揮しました。彼の活動は一貫して舞台を中心に展開されていますが、その演技力は演劇界以外でも高く評価されています。

特に、2018年に鬼の居ぬ間が上演した「人魚ー死せる花嫁ー」で演じた弥三郎役での演技は注目を集め、この年の佐藤佐吉賞優秀主演男優賞を受賞するという栄誉に輝きました。

私生活では、2012年1月22日に女優の笹野鈴々音さんと入籍しましたが、2022年4月22日には双方の合意の上で離婚したことを発表しています。

なお、テレビ番組「天才てれびくんシリーズ」に出演していた元タレントで、現在はプロライフセーバーとして活動する同姓同名の伊藤俊輔氏とは別人です。

俳優としての主な出演作品は多岐にわたります。

舞台では、所属するONEOR8の公演に数多く出演しており、「莫逆の犬」（2008年入団公演）、「絶滅のトリ」（2010年）、「そして母はキレイになった」（2012年、2016年再演）、「世界は嘘で出来ている」（2014年、2017年再演）、「グレーのこと」（2017年、2021年再演）、「ゼブラ」（2015年 ※演出兼務、2018年再演）など、代表作多数。また、田村孝裕氏や西尾佳織氏といった劇作家・演出家の作品にも常連のように参加しており、客演としてトラッシュマスターズ、鳥公園、椿組、劇団宝船、ロデオ★座★ヘヴンなど、多くの劇団の公演に招かれています。大劇場での公演として、スティーヴン・キング原作の「グリーンマイル」（2017年）にも出演しています。

映画出演作には、「WASABI」（2001年）、「アイデン&ティティ」（2003年）、「DEATH NOTE」（2006年）、「監督・ばんざい!」（2007年）、「カイジ2」（2011年）、「貞子3D」（2012年）、「相棒シリーズ X DAY」（2013年）、「リングサイドストーリー」（2017年）などがあります。

ドラマでは、NHKの「離婚同居」（2010年）、テレビ朝日の「遺留捜査」（2011年）や「相棒 season12」（2013年）、フジテレビの「救命病棟24時」（2013年）、「SMOKING GUN〜決定的証拠〜」（2014年）、NHK BSプレミアムの「ママゴト」（2016年）、「立花登青春手控え2」（2017年）、東海テレビ・フジテレビ系の「#コールドゲーム」（2021年）など、様々な作品にゲスト出演。また、Netflixの「全裸監督2」（2021年）やHBO Max・WOWOWの「TOKYO VICE」（2022年）といった話題作にも参加しています。

その他、多数のCM（UHA味覚糖 さけるグミ、キリン 淡麗プラチナダブル、日清 これ絶対うまいやつ！、スタッフサービスグループなど）、DVD、YouTubeドラマなど、映像媒体でも幅広く活動しています。かつてはお笑い活動の一環としてか、バラエティ番組「タモリ俱楽部」への出演経験もあります。

舞台を核としつつ、映像作品でも独特の存在感を示す、日本の演劇界・俳優界にとって欠かせない存在の一人です。

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