伊藤美奈子 (歌手)
伊藤 美奈子（いとう みなこ）は、1962年9月17日に東京都で生まれた、日本の実力派シンガーソングライター。
幼い頃から音楽に親しみ、4歳からピアノのレッスンを始める。中学3年生の頃には、五輪真弓や髙橋真梨子といった先達のアーティストたちから大きな影響を受け、自らも作曲活動を開始した。
1982年10月1日、CBS・ソニー（現：ソニー・ミュージックエンタテインメント）から、松任谷正隆のプロデュースによるアルバム『Tenderly』とシングル「グラスの中の青い海」を同時リリースし、プロデビューを飾る。同年10月に行われたFM東京の新人オーディションでは第1位に選出されるなど、その才能は早くから注目された。プロデューサーの松任谷正隆は、デビューにあたり、彼女の持つ見た目の雰囲気とは対照的な「うんと大人っぽい」サウンドを目指したと、ラジオ番組で語っている。
1983年には、歌手・村下孝蔵のコンサートツアーに帯同し、キーボード演奏とコーラスを担当した。この共演が縁となり、翌1984年にリリースされた村下孝蔵の5thアルバム『花ざかり』に収録された楽曲「大安吉日」では、デュエット相手として参加している。その後、1985年に3rdアルバム『Portrait』を発表したのを最後に、CBS・ソニーとの契約を終える。
音楽活動を一時休止し、子育て期間を経て、2000年に約15年ぶりとなる自身の音楽作品、4thアルバム『楽(gaku)』を自主制作で発表し、活動を再開した。2008年と2009年には、村下孝蔵のメモリアルコンサートに出演。また、2009年には単独でのライブも開催し、精力的な活動を見せている。近年の活動状況や日々の出来事は、本人が運営するブログで確認できる。
2012年7月からは、ソニー・ミュージックが運営する復刻企画サイト「オーダーメイドファクトリー」において、CBS・ソニー時代にリリースされた3枚のアルバムの復刻プロジェクトが立ち上げられた。まず2ndアルバム『誘魚灯』が規定の注文数を達成し、2013年10月23日にCDとして復刻された。続けて、残る1stアルバム『Tenderly』と3rdアルバム『Portrait』も同年11月に規定数に達し、2013年12月25日にCD復刻が実現した。特に『Portrait』は、これが初のCD化となった。
この復刻に際しては、昭和歌謡を愛好し歌謡バーを経営していた元プロ野球選手の駒田徳広が、2ndアルバム『誘魚灯』について「なんとも言えない虚しい物悲しい感じが好き。CDがリリースされて嬉しかった」とテレビ番組で語るなど、当時の作品が新たな形で再び脚光を浴びた。
CBS・ソニー時代には4枚のシングルと3枚のオリジナルアルバムを発表している。特にアルバム作品には、日本の音楽シーンを代表する多くのミュージシャンが参加しており、その質の高さがうかがえる。
『Tenderly』 (1982年)
デビューアルバム。収録曲はすべて本人が作曲を手がけた。林立夫、青山純、後藤次利、松原正樹、斉藤ノブ、数原晋、ジェイク・H・コンセプション、桐ヶ谷仁といった豪華ミュージシャンが参加。1991年にCD化され、2013年の復刻盤にはシングル曲のカラオケがボーナストラックとして追加された。現在、主要音楽配信サイトでも配信されている。
『誘魚灯』 (1984年)
作詞は全曲を田口俊が担当。作曲には桐ヶ谷仁が4曲参加している。サウンド面では鈴木茂、松原正樹、安藤正容、吉川忠英、斉藤ノブ、浜口茂外也、白鳥英美子などが参加。2013年のCD復刻盤にはシングルバージョンを含む6曲のボーナストラックが追加された。レコード盤とCD盤では、曲間のクロスフェードや一部楽曲の間奏の長さなどに違いが見られる箇所がある。
『Portrait』 (1985年)
CBS・ソニーからの最終アルバム。全曲の作詞を本人が担当し、作曲には楠瀬誠志郎や杉真理も参加している。収録曲すべてに英語のサブタイトルが付されているのも特徴。菊地武夫、高水健司、今剛、松原正樹、斉藤ノブ、浜口茂外也、ジェイク・H・コンセプション、桐ヶ谷仁、桐ヶ谷俊博、白鳥英美子、楠瀬誠志郎らが演奏やコーラスで参加。2013年の復刻により、このアルバムが初のCD化となった。復刻盤にはシングル曲のカラオケがボーナストラックとして収録されている。
『楽(gaku)』 (2000年)
自主制作盤として発表された4thアルバム。作詞・作曲は全曲、伊藤美奈子自身による。プロデュースおよびアレンジは元WEEKIDSの丸尾めぐみが担当し、同バンドのメンバーだった中村裕介もアコースティックギターで参加している。デジパック仕様でリリースされ、音楽配信も行われている。
また、村下孝蔵のアルバム『花ざかり』（1984年）に収録されている「大安吉日」では、村下本人とのデュエットを聴くことができる。
このように、時代と共に歩みながら、自身の音楽活動を続け、多くの質の高い作品を発表してきたアーティストである。
来歴
幼い頃から音楽に親しみ、4歳からピアノのレッスンを始める。中学3年生の頃には、五輪真弓や髙橋真梨子といった先達のアーティストたちから大きな影響を受け、自らも作曲活動を開始した。
1982年10月1日、CBS・ソニー（現：ソニー・ミュージックエンタテインメント）から、松任谷正隆のプロデュースによるアルバム『Tenderly』とシングル「グラスの中の青い海」を同時リリースし、プロデビューを飾る。同年10月に行われたFM東京の新人オーディションでは第1位に選出されるなど、その才能は早くから注目された。プロデューサーの松任谷正隆は、デビューにあたり、彼女の持つ見た目の雰囲気とは対照的な「うんと大人っぽい」サウンドを目指したと、ラジオ番組で語っている。
1983年には、歌手・村下孝蔵のコンサートツアーに帯同し、キーボード演奏とコーラスを担当した。この共演が縁となり、翌1984年にリリースされた村下孝蔵の5thアルバム『花ざかり』に収録された楽曲「大安吉日」では、デュエット相手として参加している。その後、1985年に3rdアルバム『Portrait』を発表したのを最後に、CBS・ソニーとの契約を終える。
音楽活動を一時休止し、子育て期間を経て、2000年に約15年ぶりとなる自身の音楽作品、4thアルバム『楽(gaku)』を自主制作で発表し、活動を再開した。2008年と2009年には、村下孝蔵のメモリアルコンサートに出演。また、2009年には単独でのライブも開催し、精力的な活動を見せている。近年の活動状況や日々の出来事は、本人が運営するブログで確認できる。
2012年7月からは、ソニー・ミュージックが運営する復刻企画サイト「オーダーメイドファクトリー」において、CBS・ソニー時代にリリースされた3枚のアルバムの復刻プロジェクトが立ち上げられた。まず2ndアルバム『誘魚灯』が規定の注文数を達成し、2013年10月23日にCDとして復刻された。続けて、残る1stアルバム『Tenderly』と3rdアルバム『Portrait』も同年11月に規定数に達し、2013年12月25日にCD復刻が実現した。特に『Portrait』は、これが初のCD化となった。
この復刻に際しては、昭和歌謡を愛好し歌謡バーを経営していた元プロ野球選手の駒田徳広が、2ndアルバム『誘魚灯』について「なんとも言えない虚しい物悲しい感じが好き。CDがリリースされて嬉しかった」とテレビ番組で語るなど、当時の作品が新たな形で再び脚光を浴びた。
作品
CBS・ソニー時代には4枚のシングルと3枚のオリジナルアルバムを発表している。特にアルバム作品には、日本の音楽シーンを代表する多くのミュージシャンが参加しており、その質の高さがうかがえる。
CBS・ソニー時代のアルバム
『Tenderly』 (1982年)
デビューアルバム。収録曲はすべて本人が作曲を手がけた。林立夫、青山純、後藤次利、松原正樹、斉藤ノブ、数原晋、ジェイク・H・コンセプション、桐ヶ谷仁といった豪華ミュージシャンが参加。1991年にCD化され、2013年の復刻盤にはシングル曲のカラオケがボーナストラックとして追加された。現在、主要音楽配信サイトでも配信されている。
『誘魚灯』 (1984年)
作詞は全曲を田口俊が担当。作曲には桐ヶ谷仁が4曲参加している。サウンド面では鈴木茂、松原正樹、安藤正容、吉川忠英、斉藤ノブ、浜口茂外也、白鳥英美子などが参加。2013年のCD復刻盤にはシングルバージョンを含む6曲のボーナストラックが追加された。レコード盤とCD盤では、曲間のクロスフェードや一部楽曲の間奏の長さなどに違いが見られる箇所がある。
『Portrait』 (1985年)
CBS・ソニーからの最終アルバム。全曲の作詞を本人が担当し、作曲には楠瀬誠志郎や杉真理も参加している。収録曲すべてに英語のサブタイトルが付されているのも特徴。菊地武夫、高水健司、今剛、松原正樹、斉藤ノブ、浜口茂外也、ジェイク・H・コンセプション、桐ヶ谷仁、桐ヶ谷俊博、白鳥英美子、楠瀬誠志郎らが演奏やコーラスで参加。2013年の復刻により、このアルバムが初のCD化となった。復刻盤にはシングル曲のカラオケがボーナストラックとして収録されている。
その他のアルバム
『楽(gaku)』 (2000年)
自主制作盤として発表された4thアルバム。作詞・作曲は全曲、伊藤美奈子自身による。プロデュースおよびアレンジは元WEEKIDSの丸尾めぐみが担当し、同バンドのメンバーだった中村裕介もアコースティックギターで参加している。デジパック仕様でリリースされ、音楽配信も行われている。
また、村下孝蔵のアルバム『花ざかり』（1984年）に収録されている「大安吉日」では、村下本人とのデュエットを聴くことができる。
このように、時代と共に歩みながら、自身の音楽活動を続け、多くの質の高い作品を発表してきたアーティストである。
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