伊豆急下田駅

伊豆急下田駅の概要

伊豆急下田駅（いずきゅうしもだえき）は、静岡県下田市東本郷一丁目に位置する鉄道駅で、伊豆急行線の終着駅として機能しています。この駅の駅番号はIZ16であり、管理駅でもあるため、駅長が配置されています。静岡県内の鉄道駅としては最南端にあり、かつてはさらに南の石廊崎方面への伸長が検討されたこともありましたが、実際には実現には至っていません。駅名に「伊豆急」が付いているのは、他の「下田駅」と区別するためです。具体的には、和歌山線の下田駅（現在の香芝駅）や青い森鉄道の下田駅（昔の東北本線）との混同を避けるためです。

歴史

伊豆急下田駅は1961年12月10日に開業され、以来地域の交通の要所としての役割を果たしてきました。1970年3月17日には天皇と皇后の新御用邸建設地の視察に際して、お召し列車が初めてこの駅に発着したという歴史的な出来事もありました。

駅の構造

この駅は地上駅で、頭端式ホームを有し、2面3線と留置線が3本設置されています。また、夜間滞泊設定駅でもあります。改札口と待合室は1番線ホームに近接しており、1・2番線の間には100系電車の車輪を模したモニュメントが存在します。改札口は出口専用と入口専用の2か所が設けられており、両方とも有人通路として利用されています。列車発車の15分前から改札が始まり、発車標には「改札中」の表示がされ、放送による案内も行われます。出口専用の改札口は頭端部にあり、関所を模した形状の門と黒船を模したラッチで装飾されています。

駅内には自動券売機があり、また「みどりの窓口」も設置されています。特に「みどりの窓口」では、伊豆急行線以外の私鉄や第三セクターを除く全国のJR券の購入が可能です。さらに指定席の空席情報を表示する液晶ディスプレイも設置されており、利用者に便利なサービスを提供しています。SuicaやPASMOなどのICカードも利用でき、駅内には簡易チャージ機が設置されています。自動改札機は設置されていないため、利用者は簡易改札機を通過する形で改札を行なっています。

駅弁

伊豆急下田駅では、伊豆急グループの伊豆急コミュニティーによって販売される駅弁が人気を博しています。地域の特色を活かした様々な駅弁が用意されており、観光客にも好評です。

利用状況

2020年度のデータによると、伊豆急下田駅の1日平均乗車人員は871人でした。近年における1日平均乗車人員は様々な要因を受けつつ変化しています。

駅周辺情報

駅の周辺には、東海バスの路線が発着するバス停「下田駅」があります。このバスターミナルは後退で入線する形態をとっています。

隣の駅

伊豆急行線の隣接駅には、蓮台寺駅（IZ15）があり、特急「踊り子」や「サフィール踊り子」の停車駅も周辺に存在します。

まとめ

伊豆急下田駅は、地域の文化や交通網に重要な役割を果たしている駅です。歴史あるこの駅は多様なサービスを提供しており、訪れる人々に快適な移動を支援しています。

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