伯桜鵬哲也

伯桜鵬 哲也

伯桜鵬哲也（はくおうほう てつや）は、2003年8月22日生まれ、鳥取県倉吉市出身の現役大相撲力士です。本名は落合哲也（おちあい てつや）。身長181cm、体重160kgの体格を持ち、血液型はO型です。彼は伊勢ヶ濱部屋に所属しており、最高位は2023年9月の西前頭9枚目です。特に、アマチュア時代の実績や、初の幕下付出からのスピード昇進が評価され、「令和の怪物」とも称されています。

来歴

生い立ち

伯桜鵬は53代横綱・琴櫻の母校である倉吉市立成徳小学校で学びました。彼は入門後、「琴櫻関は自分の学校のヒーロー。学校の前に銅像がある」と語り、彼の存在は強い影響を与えたとしています。もともとはサッカー少年でしたが、小学4年生の時に相撲を始め、鳥取市立西中学校、鳥取城北高校に進学します。高校時代には高校横綱のタイトルを獲得し、全日本選手権ではベスト8に進出しました。

プロ入りまで

高校卒業後はプロ入りせず、まず右肩の手術を受け、リハビリに専念しました。その後、父親の会社に所属し、全日本実業団選手権で優勝、実業団横綱となり、2022年12月に宮城野部屋に入門することが決まりました。2023年1月場所が初土俵となり、いきなり白星デビューを果たしました。

初土俵からの躍進

初土俵からの成績は素晴らしく、2023年1月場所では幕下15枚目格付出の力士として7戦全勝を達成。この成績により、早々に新十両昇進がほぼ確実視され、3月場所では正式に十両に昇進しました。続く5月場所でも好成績を収め、14勝1敗で優勝決定戦に進出するなど、彼の名は広まりました。

近年の挑戦

しかし、7月場所後には左肩の怪我に悩まされ、夏巡業を全休。9月場所も欠場し、治療に専念することとなりました。伯桜鵬は「番付が落ちても、大きな目標の横綱に向けてしっかりと治したい」と語るなど、決意を持って回復に努めています。今年の1月場所では無事に復帰し、屋久島の仲間との稽古を経て、6勝1敗の成績でまずまずのスタートを切ることができました。

取り口とスタイル

伯桜鵬は基本的にはオールラウンダーですが、特に四つ相撲を得意としています。立合いには改善の余地があり、立合いで失敗すると後退する傾向がありますが、それでも相撲技術に関してはベテラン並みの評価を受けています。古傷の影響もあり、長期的な成長が期待されています。

人間性と趣味

彼は明るく、努力家として知られています。趣味は演歌で、歌が得意という一面も持っています。小学生の時には相撲にちなんだ給食の献立を考案し、地元のコンテストでも受賞した経験があります。将来的には横綱になることを目指しており、口にするのは「師匠を泣かせること」で自らの成長を意識しています。

若手ホープとして、伯桜鵬哲也の今後の活躍が非常に楽しみです。彼が持つ能力と精神力は、将来の相撲界での重要な役割を果たすでしょう。

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