住友財団

公益財団法人住友財団について

公益財団法人住友財団は、住友グループの主要20社が共同で設立した公益財団法人です。この財団は、基礎科学、環境問題、芸術・文化の振興、国際交流の促進といった幅広い分野において、研究活動や社会貢献事業に対する助成を行っています。

設立の背景

住友財団の設立は、住友グループの歴史における重要な出来事である別子銅山の開坑300年を記念する事業の一環として、1991年9月25日に実現しました。この財団設立のため、住友グループの中核企業20社（白水会）が資金を拠出し、総額200億円の基金が形成されました。その後、2009年5月1日に公益認定を受け、新たな法人としての活動を開始しました。

設立目的

住友財団は、住友の事業精神である「自利利他公私一如」を基盤としています。この精神は、自己の利益だけでなく、他者の利益や社会全体の利益を同時に追求するという考え方を示しています。この理念に基づき、人類社会が直面する様々な課題の解決や改善に寄与する研究や事業を支援し、国際的な視点を持って時代のニーズに応じた助成を行い、人類社会の発展に貢献することを目的としています。

主な活動内容

住友財団は、以下の分野で助成活動を行っています。

基礎科学研究助成: 科学技術の進歩に不可欠な基礎研究を支援します。
環境研究助成: 地球環境問題の解決に向けた研究を促進します。
文化財維持・修復事業助成: 日本国内の貴重な文化財の保存と修復を支援します。
海外の文化財維持・修復事業助成: 海外の文化遺産の保護にも貢献します。
アジア諸国における日本関連研究助成: アジア地域における日本に関する研究を支援します。
国際交流に関する研究や事業に対する助成: 国際的な相互理解を深めるための研究や事業を支援します。

これらの活動に対して、住友財団は年間約3億5千万円の助成を行っています。

歴代会長・理事長

住友財団の運営を担ってきた歴代の会長と理事長は以下の通りです。

会長
杉村隆 - 2016年6月退任（日本学士院長）
野依良治 - 2016年6月就任（科学技術振興機構研究開発戦略センター長）
理事
住友吉左衛門（住友家17代目当主）

設立者

住友財団を設立した企業は以下の20社です。

住友化学
住友金属工業（現・日本製鉄）
三井住友銀行
住友金属鉱山
三井住友信託銀行
住友石炭鉱業（現・住石マテリアルズ）
住友電気工業
日本板硝子
住友不動産
住友軽金属工業（現・UACJ）
住友ベークライト
住友重機械工業
住友商事
住友生命保険
住友倉庫
三井住友海上火災保険
NEC
住友大阪セメント
三井住友建設
住友林業

関連情報

住友財団の活動は、以下の組織や歴史と深く関連しています。

住友グループ: 住友財団の設立母体である企業グループ。
住友財閥: 住友グループの歴史的な前身。
白水会: 住友グループの中核企業が集まる組織。
別子銅山: 住友グループの事業の礎となった鉱山。

外部リンク

住友財団

住友財団は、これらの活動を通じて、人類社会の発展に貢献することを目指しています。

もう一度検索