佐々木マサ子

佐々木マサ子：日本女子ゴルフ界のパイオニア

佐々木マサ子（ささき まさこ）は、1944年2月25日生まれ、岩手県紫波郡出身の日本の女子プロゴルファーであり、指導者としてもその才能を発揮しました。彼女は、日本女子プロゴルフ協会 (JLPGA) の歴史的な第1回プロテスト合格者の一人として、その名を刻んでいます。

プロ入りと初期の活躍

佐々木プロは、矢巾町立煙山中学校を卒業後、17歳からゴルフを始めました。そして、1967年、記念すべき第1回プロテストに合格し、女子部創立記念競技では4位に入賞しました。プロとしてのキャリアを順調にスタートさせた彼女は、1968年の日本女子オープンゴルフ選手権競技で2位となるなど、その実力を発揮し、賞金ランク2位という自己最高位を記録しました。翌1969年にも、日本女子プロゴルフ選手権大会で3位に入るなど、賞金ランク3位と安定した成績を残しました。

ツアー初優勝と海外挑戦

1970年、佐々木プロは日本女子プロゴルフ九州大会で、6オーバーで2位の石井美和子、山崎小夜子に1打差をつけて、念願のツアー初優勝を飾りました。同年には、樋口久子プロとともに、日本人女子として初めて全米女子プロゴルフ選手権に参戦し、24位という成績を残しました。この年の賞金ランクは5位でした。

1972年、佐々木プロは浜松シーサイドゴルフクラブで開催された日本女子オープンで、当時アマチュアだった清元登子プロと首位に並びました。最終的に、通算5オーバーで2位の山崎プロに1打差をつけ、自身初の公式戦優勝を果たしました。この勝利は、当時公式戦10連覇がかかっていた樋口久子プロの記録を阻止するものでもありました。

プレーオフと復活優勝

1973年のオールスターでは、通算5オーバーで山崎、中村悦子プロと並びプレーオフにもつれ込みましたが、山崎プロに敗れました。1974年の美津濃トーナメントでも、樋口プロとのプレーオフに敗れています。1980年、佐々木プロはワールドレディスゴルフトーナメントで、大迫たつ子プロとのプレーオフを制し、7年ぶり3度目のツアー優勝を果たしました。

人物像と功績

身長168cmと、創成期の日本女子ゴルフ選手としては大柄だった佐々木プロ。彼女の活躍は、その後の女子ゴルフ界の発展に大きく貢献しました。3度のJLPGAツアー優勝という実績に加え、海外挑戦や後進の指導など、多岐にわたる活動を通じて、日本の女子ゴルフ界に多大な影響を与えたことは間違いありません。

JLPGAツアー優勝 (3)

1970年：日本女子プロゴルフ九州大会
1972年：日本女子オープンゴルフ選手権競技
* 1980年：ワールドレディスゴルフトーナメント

佐々木マサ子プロは、まさに日本女子ゴルフ界のパイオニアとして、その名を永遠に刻むことでしょう。

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