佐世保市立楠栖小学校

佐世保市立楠栖小学校

佐世保市立楠栖小学校は、長崎県佐世保市小佐々町楠泊にある公立小学校です。1884年に「公立中等前川小学校 楠栖分校」として創立され、1886年に独立しました。2014年には創立130周年を迎えた歴史ある学校です。

教育目標

学校教育目標として「確かな学力を身に付け、地域を愛する、情操豊かで心身ともにたくましい子どもの育成」を掲げています。

校章と校歌

校章は、左右に翼の絵を配置し、中央に縦書きで「楠小」の文字がデザインされています。校歌は、作詞を友川伝、作曲を磯田有志朗が担当しており、歌詞には「楠栖」という校名が各番に登場します。

校区

学校の校区は、佐世保市小佐々町の楠泊、矢岳地区です。中学校区は佐世保市立小佐々中学校となっています。

沿革

前史

1874年11月14日、小笹村九艘泊（楠泊）に「楠栖小学校」が開校しました。この学校名の「栖」という字は「泊まる」という意味を持ち、地名にある「泊」の代わりに使われました。しかし、この学校は時期不明で閉校しています。

正史

1884年: 「公立中等前川小学校 楠栖分校」として設立。楠泊免字谷の民家を仮校舎とし、本田精次郎が初代訓導を務めました。
1886年: 小学校令施行に伴い、前川小学校から分離独立。「簡易楠栖小学校」として発足し、簡易科を設置しました。この時期、佐々村には長崎県第十三高等小学校が設置され、遠方の児童のために寄宿舎が設けられました。
1889年: 町村制施行により、小佐々村立の小学校となります。
1892年: 尋常科を設置し、「楠栖尋常小学校」に改称。同時に長崎県第十三高等小学校が廃止され、周辺8村で学校組合を組織し「組合立口石高等小学校」が設置されました。
1896年: 校舎を新築し、楠泊免宮田に移転しました。
1898年: 校舎を増築。組合立口石高等小学校が廃止され、高等小学校進学希望者は佐々村の佐々尋常高等小学校へ通学することになりました。
1899年: 高等科を併置し、「楠栖尋常高等小学校」に改称。小佐々尋常小学校よりも早く高等科が設置されました。初代校長には石田虎五郎が任命されました。
1903年: 楠栖実業補習学校を併設しました。
1908年: 小学校令改正により、義務教育年限が6年に延長されました。
1919年: 丸岳に移転しました。
1923年: 高等科の修業年限が3年となりました。
1926年: 併設の実業補習学校が青年訓練認定となりました。
1927年: 講堂兼教室が完成しました。
1934年: 高等科3年を廃止しました。
1935年: 青年学校令施行により、併設の実業補習学校が「楠泊青年学校」に改称しました。
1940年: 児童数増加に伴い、校舎を増築し、運動場を造成しました。
1941年: 国民学校令施行により、「小佐々村楠栖国民学校」に改称。尋常科を初等科に改めました。
1942年: 暴風により講堂が倒壊しました。
1943年: 講堂を再建しました。
1947年: 学制改革により、「小佐々村立楠栖小学校」となりました。また、楠栖中学校が発足し、校舎の一部を中学校に貸与しました。
1950年: 町制施行により、「小佐々町立楠栖小学校」に改称。中学校が新校舎に移転し、併設を完了しました。この年、校舎改築を行い、工事中は地区公民館などを借用しました。
1955年: 完全給食を開始しました。
1959年: 在籍児童数が最大の1,740名（38学級）を記録しましたが、その後、炭鉱閉山により児童数は減少しました。
1964年: 特殊学級を設置しました。
1966年: 特殊学級を増設し、体育館が完成しました。
1987年: 現在地に鉄筋コンクリート造の新校舎が完成し、移転しました。旧校地は現在、公営の楠ヶ丘団地となっています。
2006年: 市町村合併により、「佐世保市立楠泊小学校」に改称しました。
2007年: 2学期制を開始しました。

アクセス

最寄りのバス停: 西肥自動車（西肥バス）「楠栖小学校」バス停
最寄りの国道・県道: 長崎県道18号佐々鹿町江迎線

周辺施設

楠泊郵便局
江迎警察署小佐々警察官駐在所
姫神社
光福寺

参考文献

「小佐々町郷土誌」（1968年5月20日発行、小佐々町役場）
「小佐々町郷土誌」（1996年3月発行、小佐々町役場）

関連事項

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外部リンク

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