佐伯町 (広島県)

佐伯町（さいきちょう）について

佐伯町は、広島県佐伯郡にかつて存在した町です。この町は1955年4月1日に設立され、数村が合併する形で形成されました。その後、1982年に町名の読み方が「さえきちょう」から「さいきちょう」と改められ、地域の特性を反映した名称となりました。しかし、2003年3月1日には、隣接する吉和村と共に廿日市市に編入され、その町としての歴史は終わりを迎えました。

地理

佐伯町は自然に恵まれた地域で、河川は全て小瀬川水系に属していました。主な河川には小瀬川や大虫川、玖島川、友田川があります。また、周囲には大峯山（標高1,050m）と三倉岳（標高702m）という山もあり、美しい自然環境が広がっていました。

沿革

佐伯町の沿革は、1955年の町成立から始まりました。それ以前に、津田町と浅原村、玖島村、友和村、四和村が合併した結果、町が形成されました。1982年には、町名の読みが正式に変更され、より多くの人々に親しまれる名前となりました。2003年には廿日市市に編入されたことにより、佐伯町としての姿は消えてしまいました。

名所・旧跡

佐伯町には、多くの名所や温泉地がありました。万古渓や羅漢渓といった美しい渓谷があり、自然観光に訪れる人々を魅了していました。また、道の駅スパ羅漢や数種類の温泉（岩倉温泉、小瀬川温泉、所山温泉、羅漢温泉など）も、訪れる人々に癒しの空間を提供しました。

大字

町の中には、様々な地区がありました。代表的な大字には、浅原、飯山、河津原、玖島、栗栖、津田、峠、友田、永原、中道、虫所山が存在し、それぞれの地域に独自の特色がありました。

交通

佐伯町は、鉄道が通っていなかったため、最寄りのJR西日本山陽本線の宮内串戸駅を利用して移動していました。また、バス路線もいくつか存在し、広電バスや佐伯交通、津田交通が運行されていました。国道186号や434号などの主要道路も整備され、自動車でのアクセスが可能でした。

教育

佐伯町内には、多くの教育機関が存在しました。小学校は浅原小学校、玖島小学校、津田小学校、友和小学校があり、地域の子どもたちの教育を担っていました。また、中学校は佐伯中学校があり、高等学校は広島県立佐伯高等学校がありました。教育は地域の発展に重要な役割を果たしていました。

佐伯町の消滅は、その地域にとって大きな変化でありましたが、町に残る名所や自然環境は、今でも多くの人々に愛され続けています。

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