佐竹義長

佐竹義長（さたけ よしなが）

佐竹義長は、江戸時代前期から中期にかけて活躍した大名で、出羽国（現在の秋田県）の岩崎藩初代藩主です。佐竹壱岐守家の初代当主としても知られています。

生涯

明暦元年（1655年）、出羽久保田藩（秋田藩）2代藩主・佐竹義隆の四男として生まれました。母は佐竹義章の娘・光聚院です。

寛文8年（1668年）には、江戸幕府4代将軍・徳川家綱に謁見し、幕府に仕えることとなります。寛文10年（1671年）には、従五位下・左近将監に叙任されました。元禄3年（1690年）には、兄で久保田藩3代藩主の佐竹義処から2万石を分与され、大名としての基盤を築きました。

元禄14年（1701年）には、幕府から正式に支藩として認められ、秋田新田藩（後の岩崎藩）が成立し、初代藩主となりました。しかし、義長は文学に不学であったとされ、仁愛の無い暗君という評価も存在します。元文5年（1741年）に86歳で死去し、跡を婿養子の佐竹義道が継ぎました。

義長の家系は、その官位から壱岐守家とも呼ばれました。

系譜

父母
父：佐竹義隆
母：光聚院（佐竹義章の娘）

正室・継室
正室：相馬忠胤の娘（後に離縁）
継室：聖相院（松浦鎮信の養女、松浦信忠の娘）

側室
白旗氏

子女
次男：佐竹義峯（生母は聖相院）
女子：昆（明鏡院、佐竹義道正室、生母は白旗氏）

養子
佐竹義道（佐竹義本の長男）

人物

佐竹義長は、藩主としては文学に不学で、仁愛の無い暗君と評されることもありましたが、初代藩主として岩崎藩の基礎を築いた人物でもあります。その子孫は、壱岐守家として、幕末までその名を残しました。

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