佐賀市役所

佐賀市役所は、佐賀市の行政機関として、市民生活に不可欠な様々なサービスを提供しています。本庁舎を中心に、複数の支所や関連施設が市内各所に配置されています。

歴史

佐賀市役所の歴史は、1889年（明治22年）の市制施行とともに始まりました。当初は松原町に設置され、開庁から1921年（大正10年）までの32年間で、少なくとも10回の移転を繰り返しました。これは、市制施行直後の仮事務所から始まり、旧佐賀県警察部の仮庁舎、協和館、旧勧興小学校など、様々な場所を転々としたためです。

1929年（昭和4年）には、松原町に新庁舎が完成しましたが、1932年（昭和7年）に火災で全焼してしまいました。その後、1934年（昭和9年）に再建され、1975年（昭和50年）には現在の栄町に新築移転しました。この移転により、市役所は近代的な庁舎へと生まれ変わりました。松原町にあった旧庁舎跡地は、現在「くすかぜ広場」として市民に親しまれています。

合併による支所の設置と再編も、佐賀市役所の歴史の中で重要な出来事です。1954年（昭和29年）には5つの村、1955年（昭和30年）には6つの村、そして2005年（平成17年）と2007年（平成19年）には合計7つの町村が合併し、それぞれの役場が支所として市役所の組織に組み込まれました。支所は、その後出張所、連絡所と組織変更が行われ、現在では、各地域に根差したサービスを提供する拠点となっています。

組織

佐賀市役所は、本庁舎のほか、様々な施設に部署が分散しています。主な施設と部署は以下の通りです。

本庁舎: 市政の中枢を担う機関であり、市長室や各部局の事務室があります。本庁舎は、南棟、中棟、北棟で構成されています。
大財別館: 佐賀市大財3丁目にある施設です。
ほほえみ館: 佐賀市兵庫北3丁目にある保健福祉会館で、福祉に関する部署が入っています。
佐賀商工ビル: 旧ダイエー佐賀店跡地で、協働推進課、公民館支援課、市民活動プラザ、佐賀中部広域連合事務所などが入っています。
佐賀バルーンミュージアム: 社会教育課、青少年センターなどの部署が入っています。
アイスクエアビル: 生活安全課、佐賀市消費生活センターなどが入っています。
休日歯科診療所: 佐賀市医師会立看護専門学校ビル内にあります。

支所

市内の各地域には、以下の支所が設置されています。

諸富支所: 佐賀市諸富町大字為重にあります。旧庁舎は佐賀市諸富町大字諸富津にありましたが、2023年（令和5年）1月に現在地に移転しました。
大和支所: 佐賀市大和町大字尼寺にあります。
富士支所: 佐賀市富士町大字古湯にあります。
三瀬支所: 佐賀市三瀬村三瀬にあります。
川副支所: 佐賀市川副町大字鹿江にあります。旧庁舎は1980年（昭和55年）5月に竣工しましたが、2022年（令和4年）12月26日に新庁舎に移転しました。
東与賀支所: 佐賀市東与賀町大字下古賀にあります。
久保田支所: 佐賀市久保田町大字新田にあります。

アクセス

本庁舎へのアクセスは、JR九州長崎本線佐賀駅から徒歩約5分、佐賀駅バスセンターから徒歩約3分です。また、佐賀市営バスを利用する場合は、「市役所南」または「市役所前」バス停で下車すると徒歩1分で到着します。

その他

市役所敷地内には、有料駐車場、佐賀市役所前公園、D51 206号蒸気機関車（静態保存）などがあります。市民の憩いの場としても活用されています。

佐賀市役所は、市民生活を支える重要な機関として、これからも変化する社会に対応し、より良いサービスを提供し続けるでしょう。

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