余市駅

余市駅 (Yoichi Station)

余市駅は、北海道余市郡余市町黒川町5丁目にある北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線の駅です。駅番号はS18、電報略号はイチ、事務管理コードは▲130112が割り当てられています。余市町における唯一の鉄道駅であり、かつては特急「北海」や急行「ニセコ」「らいでん」といった優等列車も停車していました。

函館本線の通称「山線」区間において、小樽駅に次いで乗降客数が多く、小樽駅を起点とする区間列車も設定されています。

歴史

余市駅は、1902年（明治35年）12月10日に北海道鉄道の然別駅 - 蘭島駅間の開通に合わせて開業しました。当初は一般駅として営業を開始し、その後、1907年（明治40年）7月1日に北海道鉄道が国有化されたことに伴い、国有鉄道に移管されました。

1909年（明治42年）10月12日には、国有鉄道線路名称制定により、函館本線の駅となりました。1933年（昭和8年）5月10日には、余市臨港軌道の当駅 - 浜余市駅間が開通しましたが、1940年（昭和15年）7月25日に余市臨港軌道線は廃止されました。

1949年（昭和24年）6月1日、日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。1953年（昭和28年）5月3日には駅舎が全焼するという災難に見舞われましたが、1954年（昭和29年）3月24日に駅舎が再建されました。

1954年（昭和29年）8月21日には、昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が狩太駅発 - 余市駅着で運転されました。1981年（昭和56年）10月1日のダイヤ改正で特急「北海」の停車駅となり、利便性が向上しましたが、1984年（昭和59年）2月1日に貨物取扱いが廃止され、1985年（昭和60年）3月14日には荷物取扱いも廃止されました。

1986年（昭和61年）11月1日、特急「北海」・急行「ニセコ」の廃止に伴い、定期優等列車の停車がなくなり、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となりました。1996年（平成8年）3月19日には、観光物産センター「エルラプラザ」との複合駅舎が完成し、駅機能と観光拠点を兼ね備えた施設として生まれ変わりました。2007年（平成19年）10月1日には、駅ナンバリングが実施されています。

駅構造

余市駅は、単式ホームと島式ホームが混在する2面3線の地上駅です。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。駅舎は単式ホームに接しており、1996年（平成8年）に改築された鉄筋コンクリート造2階建ての建物は、スコットランド風の外観が特徴的です。

駅舎には「余市町観光物産センター」（エルラプラザ）が併設されており、2階には「スキー王国余市展示ホール」があります。また、北海道中央バス余市案内所も設置されています。

直営駅として運営されており、早朝・深夜の時間帯を除き駅員が配置されています。自動券売機やみどりの窓口も設置されており、乗車券類の購入や各種手続きが可能です。函館本線の当駅－銀山駅間を管理下に置いています。

のりば

駅周辺

駅前は北海道道228号豊丘余市停車場線となっており、余市蒸溜所入口交差点で国道5号・国道229号（リタロード）に接続しています。余市町役場、ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所、余市警察署駅前交番、余市観光協会、北洋銀行余市支店、余市町農業協同組合（JAよいち）、北海道信用金庫余市支店、北後志消防組合消防本部・余市消防署、道の駅スペース・アップルよいち、余市宇宙記念館などの公共施設や観光スポットが点在しています。

北海道社会事業協会余市病院、北星学園余市高等学校へは車で約10分の距離です。

バス路線

北海道中央バスの札幌駅発着の高速便（一部除く）とニセコバス各便は、駅から少し離れた「余市駅前十字街」に発着します。それ以外の路線は駅前に発着します。

北海道中央バス（余市営業所）
小樽駅前・札幌駅前方面
古平・美国（積丹町）方面
仁木・共和・岩内ターミナル方面
仁木・倶知安・ニセコいこいの湯宿いろは方面
余市協会病院方面、余市梅川車庫方面
ニセコバス
小樽駅前方面
仁木・倶知安駅・ニセコ駅方面
仁木町
予約制バス「ニキバス」（仁木・尾根内方面）
赤井川村
* 「むらバス」（赤井川・落合・常磐方面）

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■函館本線

仁木駅 (S19) - 余市駅 (S18) - 蘭島駅 (S17)

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