倶知安町立倶知安中学校

倶知安町立倶知安中学校

倶知安町立倶知安中学校（くっちゃんちょうりつ くっちゃんちゅうがっこう）は、北海道虻田郡倶知安町にある公立の中学校で、一般的には「倶中（くっちゅう）」と呼ばれています。この学校は2013年に旧倶知安中学校と東陵中学校を統合したことで新たに設立され、以降は町唯一の中学校として地域の教育を支えています。

概要

学校は倶知安町の中心部に位置しており、その周辺には北陽小学校や倶知安高等学校など多くの教育機関があります。特に、町内の5つの小学校からは全てこの倶知安中学校に進学することが決まっており、地域教育の中心的存在となっています。

校章や校歌は町民からの応募をもとに作成されており、そのデザインには町の花であるキバナシャクナゲがモチーフとして用いられています。校章中央には校名の頭文字「倶」があり、このデザインには何事にもくじけず、耐え忍ぶ力を持つ人になってほしいという願いが込められています。校歌は巻礼子が作詞し、松浦欣也が作曲を手掛けています。歌詞は全3番から成っており、地元の自然、特に羊蹄山や尻別川の美しさが描かれているほか、旧校歌のフレーズが引き継がれています。

沿革

この学校の歴史は深く、次のような重要な年を経ています。まず、2008年11月には小中学校の適正配置を議論する審議委員会が設立され、2011年9月には校名が「倶知安中学校」と決定されました。2012年には新しい校章のデザインが選定され、2013年4月には旧倶知安中学校と東陵中学校が統合されて、新たに開校しました。同年5月2日には開校記念式典が開催され、この日が正式な開校記念日として設定されました。

さらに2020年にはGIGAスクール構想に関連する施設整備が行われ、2022年11月には開校10周年を祝う記念式典が開催されました。

施設概要

倶知安中学校の主な施設は、鉄筋コンクリート造の普通教室棟と特別教室棟があります。両棟は4階建てで、2010年度には耐震補強工事も施されています。また、1980年に建設された屋内体育館は鉄骨造の2階建てで、延床面積は995㎡を誇ります。こちらも同様に2010年度に耐震補強が行われました。部室は1983年度に木造の平屋建てとして建設されており、幅広い活動が行えるよう工夫されています。

周辺の教育機関

倶知安中学校が位置する倶知安町は教育機関が密集しており、周辺には倶知安高等学校や北陽小学校などがあります。さらに、クリニックや地域会館、児童館などの施設も近隣に設置されており、地域住民の生活をサポートしています。

著名な関係者

倶知安中学校には多くの著名な関係者がいます。旧倶知安中学校の卒業生には、ノルディック複合選手として活躍している勝呂裕司がいます。また、学校の歴史を支えた教職員の一人には、1948年から1950年まで勤めた稲村稔夫がいます。

終わりに

倶知安町立倶知安中学校は、その地域における重要な教育機関として多くの生徒を受け入れ、地域社会と共に成長し続けています。学校の運営や教育方針は、地域のニーズに応える形で柔軟に対応し、これからも未来の学生たちを育む役割を果たしていくことでしょう。

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