元町 (徳島市)

元町（もとまち）について

元町は、徳島県徳島市の内町地区にある町名で、元町一丁目と元町二丁目に分かれています。地域の郵便番号は〒770-0834で、町全体の人口は2009年12月の時点で38人、世帯数は14世帯とごく少数です。

地理的環境

元町はJR徳島駅から南西方向に広がるエリアです。ここには、県道13号線と国道438号（讃岐街道）が通っており、阿波踊りの期間中には「元町演舞場」が設置される道でもあります。この道路の真ん中には国道192号（伊予街道）が東西に通り、元町交差点を形成して北の元町一丁目と南の元町二丁目を区分しています。

元町は、周囲に様々な町と接しています。北側は寺島本町西、寺島本町東と接し、西側には藍場浜、東側には一番町や八百屋町などがあります。また、南側には新町川が流れており、新町橋を挟んで新町橋という地域と隣接しています。このように、元町は多方面に町と接続しており、観光や商業の場としても注目されています。

元町商店街は県道13号線の東側にあり、徳島名店街と多くの小さな店舗が並んでいます。西側の元町一丁目にはアミコビルが存在し、国道438号の西端にはオフィスビルと藍場浜公園の端が広がっています。元町1丁目の南端には円形の元町ロータリーが、また、南の新町川河岸には静かな河岸公園があります。

歴史

元町の歴史を遡ると、江戸時代には西横町や西側町と呼ばれていました。当時は交通の便が発展していないエリアでしたが、1899年には徳島駅が登場し、駅と新町商店街を結ぶ重要な通りとしてなることで、発展が始まりました。

1941年に町名が「元町」と定められ、以降、町としての統合が進みました。また、戦後の復興に伴い、通りが大幅に拡幅され、1956年には元町ロータリーに県で初めての信号機が設置されるなど、交通の整備も進みました。1957年には名店街ビルが開店し、この地域の商業施設が充実し始めました。

1980年代には再開発が進み、つぼみや百貨店が移転、アミコビルが誕生しましたが、その後、多くの変遷を経て1986年にはつぼみや百貨店が閉店し、2006年には徳島名店街が新装開店を果たしました。

施設と交通

元町には、藍場浜公園や新町川水際公園などの公園が整備されています。商業施設としては、元町商店街や徳島名店街に加え、アミコ専門店街も存在します。また、メガネの丸善や三菱UFJ銀行徳島支店などの企業も展開しています。

交通面では、国道192号と国道438号が通り、長い歴史を持つ街路が整備されています。バス停である「元町」は隣の藍場町に位置しています。

元町は、歴史的な背景と商業の中心地としての役割を持つ地域です。文化的な要素が色濃く残っており、地元の人々と観光客が交わる場所として、魅力を持っています。

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