光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-
『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』は、2009年にスクウェア・エニックスから発売されたニンテンドーDS用ロールプレイングゲームです。本作は、ファイナルファンタジーシリーズの外伝的な位置づけであり、「古き良き時代のRPGを最新技術で創り出す」というコンセプトのもと開発されました。1991年の『聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜』以来となる「ファイナルファンタジー外伝」の名を冠した作品です。
開発はマトリックスが担当し、DS版『ファイナルファンタジーIV』を手掛けた浅野智也と時田貴司が制作を指揮しました。シナリオは小説家の紅玉いづき氏、キャラクターデザインは吉田明彦氏、音楽は水田直志氏が担当しています。
ゲームシステムには、FFシリーズの要素に加え、昼夜の概念や仲間を引き連れて歩くといったドラゴンクエストシリーズの要素も取り入れられています。音楽にはチップチューンアレンジが施され、昼夜の切り替えで音楽もシームレスに変化するなど、細部までこだわりが感じられます。
フィールド
フィールドは球体のように湾曲しており、昼夜の時間の移り変わりが存在します。プレイヤーは仲間を引き連れて移動します。
戦闘
戦闘はターン制で、選択した魔法やアビリティに応じてキャラクターが自動で目標を選んで行動します。敵を倒すと経験値、バトルポイント、装備品、アイテム、宝石などを入手できます。全滅してもゲームオーバーにはならず、セーブポイントに戻されます。ただし、クラウンが「すっぴん」以外の場合、宝石が減少します。また、今作では「にげる」が標準コマンドではなくアビリティ扱いのため、「にげる」または「とんずら」のアビリティを持つジョブでないと戦闘から逃げることができません。
経験値
敵を倒すと経験値が手に入り、一定量貯まるとレベルが上昇し、ステータスが上がります。
宝石
モンスターを倒すと宝石を落とすことがあります。宝石は店で換金したり、クラウンや装備の強化に使用します。宝石には8種類あり、それぞれ価値や形状が異なり、売値が高い宝石ほど入手確率が低くなっています。
バトルポイント
バトルポイントは、交換所でレアアイテムと交換できます。
AP（アクションポイント）
各キャラクターは戦闘中に1ターンが経過するごとにAPが1つ貯まります。魔法やアビリティを使用する際にAPを消費します。APは戦闘終了後も持ち越され、移動中に回復魔法などを使用することも可能です。魔法やアビリティは、各キャラクターに設定された6つのパネルコマンドにセットして使用します。戦闘の基本となるコマンドには消費ポイントが1に設定されていることが多いです。
クラウン
各職業を象徴する「クラウン」を装備することで、その職業の成長要素やアビリティを習得できます。たとえば、白魔法使いのフードをかぶれば白魔法系の魔法を強化するアビリティを、ナイトの兜をかぶればナイトのアビリティを使用できます。また、クラウンは宝石を使って強化でき、新たなアビリティを覚えることができます。キャラクターのクラウンの組み合わせによって追加効果が発揮されます。なお、クラウンを装備していない場合は「すっぴん」状態になります。
アイテム
1人につき15個まで所持できます。アイテムには装備品や魔法も含まれており、同じアイテムを複数持っていてもまとめることはできません。魔法は所持しているキャラクターのみが使用可能です。宝石やイベント上の重要アイテムはこの中に含まれません。
装備
各キャラクターは、武器、盾、胴、アクセサリの4箇所に装備を装着できます。武器、盾、胴の装備は見た目に反映されます。装備には複数の穴が開いており、全ての穴に形の合う宝石をはめ込むことで強化され、装備名称の横に「+1」「+2」と強化回数に応じて数字が付与されます。強化には上限がありますが、条件を満たすことでさらに強化できるようになります。
ランダムダンジョン
特定の条件を満たすことで挑戦できるようになるダンジョンです。世界に4つ存在し、入るたびに構造が自動生成されます。階層を進めるごとに敵が強くなっていきますが、強力な装備を入手できる可能性があります。最深部にはボスが待ち構えています。
マルチプレイ
通信機能を使って最大4人まで協力プレイが可能です。育成したキャラクターから1人を選び、募集中のパーティーに参加したり、パーティーを募集して他のプレイヤーと冒険することができます。
ホルン村に住む少年ブランドは、誕生日に初めて城を訪れ、大人として認められるはずでした。しかし、城ではお姫様が北の魔女にさらわれたという事件が起こっており、ブランドは姫を救う旅に出ることを決意します。
旅の仲間
ブランド（Brandt）: ホルン国に住む14歳の少年。正義感は強いが大雑把な性格。ユニータに恋心を抱いているような描写があり、ユニータが想いを寄せるキリンジュをライバル視しています。
ユニータ（Yunita）: ホルン城の新米女兵士。真面目で神経質な性格で、常に仲間のことを気にかけます。キリンジュに恋心を抱いていた時期もありましたが、物語が進むにつれ仲間との絆を深めていきます。
ジュスカ（Jusqua）: クールで客観的に物事を分析する少年。少々ツンデレな一面があり、アイレとは犬猿の仲です。物語の終盤ではアイレに恋心を抱いているかのような描写も見られます。
アイレ（Aire）: ホルン国の第2王女。明るく元気で好奇心旺盛ですが、世間知らずでわがままなところがあります。しかし、物語が進むにつれ仲間思いになっていきます。
その他の人物
クオレ（Kuore）: ブランドの母親。
ホルン王（King Horne）: ホルン国の王で、アイレの父親。
カリーノ（Carino）: ホルン国の第1王女で、アイレの姉。
北の魔女ロウヒ（Witch of the North Louhi）: 何らかの契約によってアイレをさらう魔女。
キリンジュ（Krinjh）: 魔法剣士。大きなシャムシールを携えています。
トルテ（Torte）: ネズミに変えられてしまった大賢者志望の少年。
ドラゴン（Dragon）: ブランドを親と勘違いしているドラゴン。主人公たちを背に乗せて空を移動できます。
リコッテ（Rekoteh）: 踊り子。ロランの妹で、ドラゴニア族の少女。大きなリボンが特徴です。
ロラン（Rolan）: かつて魔王を倒した英雄の末裔。人間不信に陥っています。
冒険家（Adventurer）: 相棒のキツネを連れて、主人公たちの行く先々に出現します。話しかけるとセーブしてくれます。
ホルン国（Horn）: 自然に囲まれた、農業と牧畜が盛んな牧歌的な国。
エルバ国（Elva）: 世界樹を中心に、植物に守られた神秘的な国。
グーラ国（Gula）: 呪いの影響で、誰も踏み込めなくなった魔法国。
ウルペス国（Vulpes）: 大きな塔を中心に、4つのエリアに分かれた商業都市。
インビディア国（Invidia）: 雪に覆われた街などがあります。
スペルビア国（Superbia）:
本作には、様々な職業に対応したクラウンが存在します。以下に主なクラウンを記載します。
旅人、商人、白魔法使い、黒魔法使い、薬師、精霊使い、狩人、詩人、武道家、遊び人、踊り子、魔法剣士、暗黒剣士、呪術師、道士、勇者、学者、ナイト、錬金術士、盗賊、獣使い、音楽家、針子、忍者、賢者、語り部、記録士
プロデューサー：浅野智也
ディレクター：時田貴司、籔田浩昭
シナリオ：紅玉いづき
キャラクターデザイン&アートディレクター：吉田明彦
ミュージック：水田直志
SE-MOOK 光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝 公式コンプリートガイド (ISBN 978-4-7575-2714-0)
Vジャンプブックス 光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝 ワールドナビゲーター (ISBN 978-4-08-779525-7)
本作は、懐かしい雰囲気と最新技術が融合した、ファイナルファンタジーファン、往年のRPGファン双方にとって見逃せない一作です。
開発はマトリックスが担当し、DS版『ファイナルファンタジーIV』を手掛けた浅野智也と時田貴司が制作を指揮しました。シナリオは小説家の紅玉いづき氏、キャラクターデザインは吉田明彦氏、音楽は水田直志氏が担当しています。
ゲームシステムには、FFシリーズの要素に加え、昼夜の概念や仲間を引き連れて歩くといったドラゴンクエストシリーズの要素も取り入れられています。音楽にはチップチューンアレンジが施され、昼夜の切り替えで音楽もシームレスに変化するなど、細部までこだわりが感じられます。
システム
フィールド
フィールドは球体のように湾曲しており、昼夜の時間の移り変わりが存在します。プレイヤーは仲間を引き連れて移動します。
戦闘
戦闘はターン制で、選択した魔法やアビリティに応じてキャラクターが自動で目標を選んで行動します。敵を倒すと経験値、バトルポイント、装備品、アイテム、宝石などを入手できます。全滅してもゲームオーバーにはならず、セーブポイントに戻されます。ただし、クラウンが「すっぴん」以外の場合、宝石が減少します。また、今作では「にげる」が標準コマンドではなくアビリティ扱いのため、「にげる」または「とんずら」のアビリティを持つジョブでないと戦闘から逃げることができません。
経験値
敵を倒すと経験値が手に入り、一定量貯まるとレベルが上昇し、ステータスが上がります。
宝石
モンスターを倒すと宝石を落とすことがあります。宝石は店で換金したり、クラウンや装備の強化に使用します。宝石には8種類あり、それぞれ価値や形状が異なり、売値が高い宝石ほど入手確率が低くなっています。
バトルポイント
バトルポイントは、交換所でレアアイテムと交換できます。
AP（アクションポイント）
各キャラクターは戦闘中に1ターンが経過するごとにAPが1つ貯まります。魔法やアビリティを使用する際にAPを消費します。APは戦闘終了後も持ち越され、移動中に回復魔法などを使用することも可能です。魔法やアビリティは、各キャラクターに設定された6つのパネルコマンドにセットして使用します。戦闘の基本となるコマンドには消費ポイントが1に設定されていることが多いです。
クラウン
各職業を象徴する「クラウン」を装備することで、その職業の成長要素やアビリティを習得できます。たとえば、白魔法使いのフードをかぶれば白魔法系の魔法を強化するアビリティを、ナイトの兜をかぶればナイトのアビリティを使用できます。また、クラウンは宝石を使って強化でき、新たなアビリティを覚えることができます。キャラクターのクラウンの組み合わせによって追加効果が発揮されます。なお、クラウンを装備していない場合は「すっぴん」状態になります。
アイテム
1人につき15個まで所持できます。アイテムには装備品や魔法も含まれており、同じアイテムを複数持っていてもまとめることはできません。魔法は所持しているキャラクターのみが使用可能です。宝石やイベント上の重要アイテムはこの中に含まれません。
装備
各キャラクターは、武器、盾、胴、アクセサリの4箇所に装備を装着できます。武器、盾、胴の装備は見た目に反映されます。装備には複数の穴が開いており、全ての穴に形の合う宝石をはめ込むことで強化され、装備名称の横に「+1」「+2」と強化回数に応じて数字が付与されます。強化には上限がありますが、条件を満たすことでさらに強化できるようになります。
ランダムダンジョン
特定の条件を満たすことで挑戦できるようになるダンジョンです。世界に4つ存在し、入るたびに構造が自動生成されます。階層を進めるごとに敵が強くなっていきますが、強力な装備を入手できる可能性があります。最深部にはボスが待ち構えています。
マルチプレイ
通信機能を使って最大4人まで協力プレイが可能です。育成したキャラクターから1人を選び、募集中のパーティーに参加したり、パーティーを募集して他のプレイヤーと冒険することができます。
ストーリー
ホルン村に住む少年ブランドは、誕生日に初めて城を訪れ、大人として認められるはずでした。しかし、城ではお姫様が北の魔女にさらわれたという事件が起こっており、ブランドは姫を救う旅に出ることを決意します。
登場人物
旅の仲間
ブランド（Brandt）: ホルン国に住む14歳の少年。正義感は強いが大雑把な性格。ユニータに恋心を抱いているような描写があり、ユニータが想いを寄せるキリンジュをライバル視しています。
ユニータ（Yunita）: ホルン城の新米女兵士。真面目で神経質な性格で、常に仲間のことを気にかけます。キリンジュに恋心を抱いていた時期もありましたが、物語が進むにつれ仲間との絆を深めていきます。
ジュスカ（Jusqua）: クールで客観的に物事を分析する少年。少々ツンデレな一面があり、アイレとは犬猿の仲です。物語の終盤ではアイレに恋心を抱いているかのような描写も見られます。
アイレ（Aire）: ホルン国の第2王女。明るく元気で好奇心旺盛ですが、世間知らずでわがままなところがあります。しかし、物語が進むにつれ仲間思いになっていきます。
その他の人物
クオレ（Kuore）: ブランドの母親。
ホルン王（King Horne）: ホルン国の王で、アイレの父親。
カリーノ（Carino）: ホルン国の第1王女で、アイレの姉。
北の魔女ロウヒ（Witch of the North Louhi）: 何らかの契約によってアイレをさらう魔女。
キリンジュ（Krinjh）: 魔法剣士。大きなシャムシールを携えています。
トルテ（Torte）: ネズミに変えられてしまった大賢者志望の少年。
ドラゴン（Dragon）: ブランドを親と勘違いしているドラゴン。主人公たちを背に乗せて空を移動できます。
リコッテ（Rekoteh）: 踊り子。ロランの妹で、ドラゴニア族の少女。大きなリボンが特徴です。
ロラン（Rolan）: かつて魔王を倒した英雄の末裔。人間不信に陥っています。
冒険家（Adventurer）: 相棒のキツネを連れて、主人公たちの行く先々に出現します。話しかけるとセーブしてくれます。
世界
ホルン国（Horn）: 自然に囲まれた、農業と牧畜が盛んな牧歌的な国。
エルバ国（Elva）: 世界樹を中心に、植物に守られた神秘的な国。
グーラ国（Gula）: 呪いの影響で、誰も踏み込めなくなった魔法国。
ウルペス国（Vulpes）: 大きな塔を中心に、4つのエリアに分かれた商業都市。
インビディア国（Invidia）: 雪に覆われた街などがあります。
スペルビア国（Superbia）:
クラウン一覧
本作には、様々な職業に対応したクラウンが存在します。以下に主なクラウンを記載します。
旅人、商人、白魔法使い、黒魔法使い、薬師、精霊使い、狩人、詩人、武道家、遊び人、踊り子、魔法剣士、暗黒剣士、呪術師、道士、勇者、学者、ナイト、錬金術士、盗賊、獣使い、音楽家、針子、忍者、賢者、語り部、記録士
主要スタッフ
プロデューサー：浅野智也
ディレクター：時田貴司、籔田浩昭
シナリオ：紅玉いづき
キャラクターデザイン&アートディレクター：吉田明彦
ミュージック：水田直志
攻略本
SE-MOOK 光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝 公式コンプリートガイド (ISBN 978-4-7575-2714-0)
Vジャンプブックス 光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝 ワールドナビゲーター (ISBN 978-4-08-779525-7)
本作は、懐かしい雰囲気と最新技術が融合した、ファイナルファンタジーファン、往年のRPGファン双方にとって見逃せない一作です。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。