光蓮寺 (松阪市)

光蓮寺（こうれんじ）

光蓮寺は、三重県松阪市豊原町に位置する浄土宗の寺院です。近鉄山田線の櫛田駅から徒歩2分というアクセス至便な場所にあります。

歴史

光蓮寺の起源は、戦国時代の永禄年間（1558年 - 1570年頃）に遡ります。当時、和屋村（現在の松阪市和屋町）にあった大雷音寺という大規模な寺院があり、その塔頭として法電院、法雨院、善法寺、閑淨寺などが存在していました。しかし、これらの寺院は織田信長の兵火によって焼失してしまいます。その際、薬師如来像は灰燼に埋もれながらも、地元の人々によって信仰され続けました。

天正元年（1573年）、萬年山の麓に光蓮社照譽正豊上人が迎えられ、正豐山光蓮寺が創設されました。本尊として祀られたのは、織田信長の兵火から逃れた薬師如来です。

その後、慶長7年（1603年）に光蓮社照譽正豊上人が死去。寛永17年（1640年）には、曜蓮社日譽卓辧上人によって現在の豊原町に寺が移されました。貞享元年（1603年）には、曜蓮社日譽卓辧上人が亡くなっています。

安永3年（1774年）には火災に見舞われましたが、誓譽遵益上人によって再興。寛政6年（1794年）には、誘譽萬海上人が本堂を改築しました。

しかし、弘化3年（1846年）に再び火災が発生（弘化5年（1848年）とする資料もあります）。弘化4年（1847年）には、謙譽上人が再建に着手しました。明治15年（1882年）には、重源が大仏殿を再建しています。

明治19年（1886年）1月には、当時の住職であった真野喃譽の申請により、棟梁・北村作十郎によって脇門が設置されました。この脇門は、念佛寺の表門と豊原学校の通用門を移築したものとされています。

境内

境内には、江戸時代の儒学者である奥田三角にまつわる石碑や書物などの史跡が数多く残されています。これらの史跡は、光蓮寺の歴史と文化を物語る貴重な遺産となっています。

周辺情報

光蓮寺の周辺には、松阪市立揥水小学校や櫛田川などがあります。

アクセス

近鉄山田線・櫛田駅より徒歩2分

外部リンク

正豊山瑠璃光院光蓮寺｜揥水まちづくり協議会

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