光長寺

光長寺（こうちょうじ）

光長寺は、静岡県沼津市に位置する法華宗本門流の大本山で、南之坊、西之坊、辻之坊、東之坊、山本坊という五つの塔頭を持つ寺院です。ここは、信者や観光客が多く訪れる場所としても知られています。

沿革・歴史

光長寺は1276年（建治2年）に創建され、日蓮を開山として迎えました。日春と日法の二人を「同時二祖」としており、法華宗の発展に寄与した重要な寺院の一つです。また、光長寺は鷲山寺（千葉県茂原市）、本能寺（京都市）、本興寺（尼崎市）と並び、法華宗本門流の四大本山と称されています。

宝物

光長寺は様々な貴重な宝物を所蔵しています。その中でも特に注目されるのは、宗祖日蓮大聖人の作とされる曼荼羅です。5幅が収蔵されており、いずれも山中喜八の『御本尊集目録』に記載されています。中でも特別なものは、弘安元年11月に作られた28紙継ぎの曼荼羅で、所蔵されている中で最大のものであり、そのサイズは2349×1249mmに達します。

さらに、日法聖人が作成した宗祖の御影も重要な文化財とされています。日法聖人による彫刻のこの御影は、寺院の歴史や文化の重要な証人でもあります。

文化財

光長寺には、数々の文化財が存在し、その中には次のようなものがあります：

• - 重要文化財

- 宝物集（ほうぶつしゅう）巻第一：これは1287年（弘安10年）に日春が書写したもので、宮内庁書陵部本と並ぶ最古の写本です。

• - 登録有形文化財

- 光長寺御宝蔵：1926年に施工が始まり、1927年に完成しました。1929年には宝物収納法要が行われました。

• - 静岡県指定文化財

- 法門聴聞集：1994年に静岡県の文化財として指定されています。

桜の名所

光長寺は桜の名所としても非常に有名で、春になると多くの人々が訪れます。境内には美しい桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。また、寺院の近くには光長寺幼稚園や光長保育園があり、地域に根ざした存在をしています。

現住は78世の石田日信貫首で、多くの信者たちとともに日々の信仰を支えています。

所在地

光長寺の正確な所在地は静岡県沼津市岡宮1055です。交通アクセスも良好で、東海道新幹線「三島駅」から車で約15分で到達できます。

まとめ

光長寺は、その歴史的背景や文化財、桜の美しさから、訪れるべき寺院の一つとして、多くの人々に親しまれています。

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