全国囲棋個人戦

全国囲棋個人戦

全国囲棋個人戦（ぜんこくいきこじんせん、全国围棋个人赛）は、中国における囲碁の個人棋戦であり、全国囲棋大会の個人戦として位置づけられています。通称として「全国個人戦」と呼ばれることが一般的です。1957年に、シャンチー（中国象棋）とともに創設され、中国で囲碁が体育省によって振興されるようになった時期と重なります。1978年からは女子組が、そして2024年からは45歳以上を対象とした中年組が新設されました。

中国国内で最も古い囲碁棋戦であり、プロとアマチュアの垣根を越えて多くの選手が参加することが特徴です。

歴史

主催は国家体育総局棋牌運動管理センターです。1959年には、第1回全国運動会の一部として開催されました。1964年の全国運動会では、棋類は競技種目として採用されませんでしたが、1975年と1979年には、それぞれ第3回、第4回全国運動会として開催されました。文化大革命の影響により1967年から一時中断されましたが、1974年に前年の日中囲碁交流を機に全国大会が再開されました。しかし、1976年には毛沢東の死去により中止となっています。

1974年には、成年組に加えて17歳以下の少年組、12歳以下の児童組が設けられました。児童組では、後に著名な棋士となる馬暁春、銭宇平が所属する上海チームが団体優勝を果たしています。2004年からは、男子の部は甲組と乙組に分けて行われています。

1988年から2011年までの間、上位1、2名の選手には世界[[囲碁選手権富士通杯]]への出場権が付与されていました。また、1996年から2000年までの女子の部優勝者は、日中スーパー囲碁の女流戦に出場しました。

2018年には、女流棋士である於之瑩が男子組に出場し、21位という成績を収めました。

方式

対局はスイス方式のリーグ戦で行われ、順位を決定します。上位6名までが入賞となります。男子の部は2017年までは11戦、2018年からは13戦で行われ、女子の部は9戦を行います。中年組は5戦を行います。

スポンサー

開催地名や企業名が冠として付けられることが多く、以下のような例があります。

1988年: 中原不動産杯（中原不动产杯）
1989年: 福汽杯（福汽杯）
1990年: 一洲杯（一洲杯）
1991年: 安太杯（安太杯）
1992-96年: 積薪杯（积薪杯）
1997年: 安達爾杯（安达尔杯）
1998年: 匯通杯（汇通杯）
1999年: 浙江信託杯（浙江信托杯）
2000年: 広厦杯（广厦杯）
2001年: 雅戈爾杯（雅戈尔杯）
2002年: 満庭芳杯（满庭芳杯）
2003年: 新紫雲杯（新紫云杯）
2004年: 豊原・阿羅哈杯（丰原・阿罗哈杯）
2005年: 魯能康橋杯（鲁能康桥杯）
2006年: 今晩報杯（今晚报杯）
2007年: 豪門杯（豪门杯）
2008年: 中華寺風景区杯（中华寺风景区杯）
2009年: 華峰地産杯（华峰地产杯）
2010年: 華藍杯（华蓝杯）
2011年: 渤海銀行杯（渤海银行杯）
2012年: 王泰興杯（王泰兴杯）
2014年: 棋城杯（棋城杯）
2015年: 新天一杯
2016年: 明仕杯（明仕杯）
2017年: 御美健杯
2018年: 恒大悦瓏台杯（恒大悦珑台杯）
2019年: 夢想天地（无锡梦想天地商务服务有限公司）
2022-23年: 体彩杯（体彩杯）
2024年: 恒峰基業杯（恒丰基业杯）

参考文献

『围棋年鉴』中国囲棋協会・囲棋天地編集部
陳祖徳『陳祖徳自伝 - 日中碁界、激動の三十年』邱茂訳 新潮社 1992年

外部リンク

中国棋院網公告
中国棋院網「中国围棋个人赛历届冠亚军」
TOM棋聖道場「全国个人赛」

もう一度検索