全日本パン協同組合連合会

全日本パン協同組合連合会：日本のパン業界を支える組織

全日本パン協同組合連合会（略称：全パン連）は、日本の中小規模の製パン事業者によって構成される業界団体です。1956年、それまで存在した3つのパン関連団体が合併して設立されました。当初は全国規模の組織でしたが、1963年には大手製パン業者による日本パン工業会が設立され、全パン連からは分離独立しました。現在では、全国各地の製パン業協同組合を会員として、日本のパン業界全体の健全な発展に貢献しています。

組織概要

全パン連は、主に各地域に所在する製パン業協同組合（2022年6月現在52団体）を会員として組織されています。これに加え、原材料供給業者や機械メーカーなど、パン業界を支える多くの企業が賛助会員として参画しています。東京都中央区日本橋兜町に位置する製粉会館6階に事務局を置いています。

会員構成と賛助会員

全パン連の会員は、全国各地の製パン業協同組合です。これらの協同組合は、地域ごとの製パン業者をまとめ、業界全体の課題解決や情報共有に取り組んでいます。

一方、賛助会員は、製パン業界を支える様々な企業から構成されています。具体的には、原材料の供給業者（製粉会社、酵母メーカー、油脂メーカーなど）、機械メーカー、包装資材メーカーなど、パン製造に関わる幅広い分野の企業が名を連ねています。これらの企業は、技術開発や製品供給を通じて、会員である製パン業者を支援しています。

賛助会員の一部を挙げると、大安工業株式会社、株式会社ホワイトマックス、株式会社スルトン、J・I・B、東京フード、OYCフーズネット、松谷化学工業、大阪ポリエチレン販売、株式会社グローアップ、株式会社ナカノフード、大山ハム、ヤマエ久野、雪印メグミルク、壽食品工業、ホシノ天然酵母パン種、ピュラトスジャパン、友栄食品興業、浅間農園、日仏商事、フジサワ・マルゼン、星野物産、鳥越製粉、熊本製粉、川口板金、日本製パン製菓機械工業会、ミツトモ、カネカ食品株式会社、奥本製粉、ソントン食品工業、J-オイルミルズ、不二製油、MCフードスペシャリティーズ、カネカ、オリエンタル酵母工業、ADEKA、ミヨシ油脂、日油、月島食品工業、新化食品、レオン自動機、田中食品興業所、オシキリなどが含まれます。

活動内容

全パン連は、会員である製パン業者を支援し、業界全体の活性化を図るため、様々な活動を行っています。具体的には、業界情報の収集・発信、技術指導、業界団体との連携、消費者への情報発信などが挙げられます。近年では、日本の食文化としてのパンの普及促進にも力を入れています。また、伝統的なパン作り技術の継承にも貢献しています。

関係イベント

全パン連は、毎年「日本全国ご当地パン祭り」を開催しています。このイベントは、全国各地の個性豊かなパンを紹介する一大イベントとして、多くの人々に親しまれています。

まとめ

全日本パン協同組合連合会は、日本におけるパン業界の中核を担う重要な業界団体です。中小規模の製パン業者を支援し、業界全体の活性化に貢献する活動は、日本のパン文化を支える上で欠かせない役割を果たしています。今後も、パン業界の発展に大きく寄与していくことが期待されます。

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