全日本プロレス´ 世界最強タッグ

全日本プロレス' 世界最強タッグゲーム紹介

『全日本プロレス' 世界最強タッグ』（ぜんにほんプロレスダッシュ せかいさいきょうタッグ）は、1993年12月28日にナツメから発売されたスーパーファミコン用のプロレスゲームです。このゲームは、北米市場向けに架空のレスラーを登場させた『Natsume Championship Wrestling』というタイトルで販売されました。

本作は、同年にリリースされた『全日本プロレス』のマイナーチェンジ版であり、基本的なシステムは前作を踏襲していますが、いくつかの新機能が追加されています。その一つが、選手の入場シーンで、これにより試合の雰囲気が一層リアルになっています。また、タッグマッチにおいて新たに「ツープラトン攻撃」（2人の選手が協力して行う特別な技）が導入され、戦術の幅が広がりました。

新キャラクターと変更点

前作からは、いくつかのレスラーが削除され、新たにジ・イーグル、ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット、秋山準といったキャラクターが加わりました。この変更により、選手のバリエーションが増え、選択肢が豊富になっています。また、タイトルも「ヘビー級タッグ選手権」から「世界タッグ選手権」に変更され、競技のスケール感が増しました。

さらに、従来の「鶴田軍 VS 超世代軍」という対戦カードが削除され、代わりに「新春バトルロイヤル」が新たに追加されています。この新たなモードは、多くのレスラーたちが一堂に会し、より多様な戦いを体験できる機会を提供します。また、馬場や川田に特別なパフォーマンスができるようになりました。ただし、川田のパフォーマンスは倒れている相手に限定されています。

ゲームモード

本作ではいくつかのゲームモードが用意されており、プレイヤーはさまざまな方式でゲームを楽しむことができます。具体的には、以下のモードがあります：

• - 世界最強タッグ決定リーグ戦
• - 世界タッグ選手権
• - 三冠ヘビー級選手権
• - チャンピオン・カーニバル
• - ジャイアントシリーズ
• - 新春バトルロイヤル
• - 馬場のプロレス道場

登場レスラー

ゲームには多くの著名なレスラーが登場し、選手たちの個性がしっかりと反映されています。特に、ジャイアント馬場やジャンボ鶴田、三沢光晴と小橋建太、田上明と川田利明などが連携を組む様子は、ファンにはたまらない要素の一つです。他にも、スタン・ハンセンやジョニー・エース、テリー・ゴディなどの実在するレスラーが登場し、実際に彼らが行っていた技やパフォーマンスをゲームの中でも体感できます。

スタッフと評価

ゲームの開発には、プロデュースとディレクションを担当した石塚輝をはじめ、多数の才能あるスタッフが関わっています。音楽を手がけたのは山下絹代で、サウンド面も高く評価されています。ゲーム雑誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では、27点（満40点）を獲得し、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による評価でも22.9点（満30点）を得ています。

移植版

『Natsume Championship Wrestling』は、2011年にWii、2014年にはWii U向けにバーチャルコンソール対応として再リリースされています。これにより、当時のファンのみならず、新たなプレイヤーにもその魅力が伝わっています。

本作は、プロレスファンやゲーム愛好者に楽しんでもらえる内容となっており、プレイヤーに刺激的な体験を提供しています。

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