八幡町 (東京都府中市)

東京都府中市八幡町の詳細

八幡町は、府中市の中心部から東に位置する町名で、一丁目から三丁目まであります。この地域は、歴史的な背景を持ちながら、現代的な都市機能も兼ね備えている点が特徴です。以下に、八幡町の詳細について解説します。

地理

八幡町は、府中市の東部に位置し、NTT武蔵府中局から東府中駅西側にかけて広がっています。面積は約347,107平方メートルで、西から一丁目、二丁目、三丁目と並んでいます。周辺は、日吉町、宮町、府中町、緑町、清水が丘に隣接しています。

町内は、小金井街道や東府中駅に近い場所は企業や店舗が多く、それ以外の場所は主に住宅地として利用されています。地形は、段丘崖線（はけ）を除いてほぼ平坦で、標高約55メートルの武蔵野台地上に位置しています。このため、地震や洪水などの災害に比較的強く、「府中市地震ハザードマップ」では「総合危険度」が最も低いとされています。また、改修された第1都市下水路が三丁目を起点に2km以上あり、大雨対策も施されています。

坂

八幡町周辺には、いくつかの特徴的な坂道があります。

天地の坂: 府中競馬正門前駅から南東に下る坂で、かつて水車小屋があった「天神下」に位置しています。米屋の屋号が「天地」であったことが坂の名前の由来です。
普門寺坂: 普門寺の脇にある、府中競馬正門前駅から南に下る坂です。全長120メートル、傾斜10%の急坂で、「薬師の坂」や「古墳の坂」とも呼ばれています。
馬坂: 八幡宮と府中競馬正門前駅の間にある坂で、明治時代から「おん馬屋」があったことに由来すると考えられています。

地価

2016年の公示地価によると、八幡町2丁目21番9の地点で、住宅地の地価は1平方メートルあたり43万7000円となっています。

歴史

江戸時代、府中市域は1宿1社領12か村で構成されており、八幡宿は武蔵国内で最大規模を誇っていました。八幡宿は、大國魂神社の耕作民によって形成され、現在の八幡町、清水が丘、緑町の一部が含まれていました。

地名の由来

町名の由来は、この地域に鎮座する武蔵国府八幡宮（大國魂神社の境外末社）にちなみ、「八幡宿村」と呼ばれたことに由来します。

沿革

大國魂神社は1591年に500石の地を寄贈され、その多くが八幡宿村にありました。八幡宿は、大國魂神社の領地であり、住民は神社の氏子でもありました。1863年には品川県、1871年には神奈川県となり、1880年には周辺の村々と合併して府中駅が成立しました。1893年には東京府に移管され、1954年に府中市が新設されると同時に府中町は廃止されました。

小字

八幡宿、八幡宿北、八幡宿南、八幡、八幡下、万蔵庵などの小字が存在していました。

変遷

1648年頃、甲州街道の開設に伴い、国府八幡宮周辺の八幡道より北の街道沿いに移転しました。1871年に神奈川県に移管され「八幡宿町」となりました。その後、周辺の町と合併し、府中駅となり、最終的に府中市となりました。

世帯数と人口

2018年1月1日現在の世帯数と人口については、具体的な数値は省略されています。

小・中学校の学区

学区については、詳細な情報は省略されています。

交通

八幡町には、京王競馬場線の府中競馬正門前駅があります。また、京王線が北端部を通っています。

鉄道: 府中競馬正門前駅（京王競馬場線）
バス: ちゅうバス（朝日町ルート）が運行しています。
道路: 国道20号（甲州街道）、東京都道15号府中清瀬線（小金井街道）、東京都道229号府中調布線（旧甲州街道）などが通っています。

施設

八幡町には、様々な施設があります。

駅: 府中競馬正門前駅
神社: 武蔵国府八幡宮（八幡神社）
郵便局: 八幡町郵便局
その他: NTT武蔵府中ビル、日吉体育館、公会堂、自転車保管所、店舗、フィットネスジムなど

公園

八幡町には、以下の公園があります。

八幡町公園
八幡町第２公園
八幡町中央広場
八幡町地域公園
八幡町運動広場
八幡町幼児公園
八幡町なかよし広場

史跡

八幡町には、歴史的な史跡も多く残されています。

武蔵国府八幡宮
秋葉山常夜燈
武蔵国府跡
鍋屋横丁
京王電軌八幡前駅跡
八幡道
人見街道
* 八幡山、八幡下出水、下八幡山、是政道出水

八幡町は、歴史と現代が調和した魅力的な地域です。交通の便も良く、生活しやすい環境が整っています。

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