八栗山上駅

四国最北端の駅、八栗山上駅

香川県高松市牟礼町牟礼に位置する八栗山上駅は、四国ケーブルが運営する駅であり、四国地方最北端の鉄道駅として知られています。四国八十八箇所第八十五番札所である八栗寺へのアクセス拠点として、古くから多くの参拝客や観光客に利用されてきました。

開業から休止、そして復活

八栗山上駅の歴史は長く、幾多の変遷を経て現在に至ります。

1931年（昭和6年）2月15日、八栗登山鉄道によって八栗登山口駅から八栗山上駅間が開業しました。しかし、太平洋戦争中の1944年（昭和19年）2月11日には、戦時中の資材供出のため、この区間は休止を余儀なくされました。その後、1960年（昭和35年）12月25日には、八栗登山口駅 - 八栗山上駅間が正式に廃止されました。

それから4年後の1964年（昭和39年）12月28日、八栗ケーブルにより、八栗登山口駅から八栗山上駅間が再び開業。現在のケーブルカーによる運行が開始されました。この再開により、八栗寺へのアクセスが再び容易になり、地域の観光振興に大きく貢献しました。

駅周辺の観光

八栗山上駅の最大の観光資源は、なんと言ってもすぐそばにある四国八十八箇所第八十五番札所、八栗寺です。このお寺は、弘法大師空海ゆかりの寺院として知られ、多くの参拝客が訪れます。駅周辺には、観光客向けの施設や土産物店なども点在しています。

また、駅周辺からは、瀬戸内海を望む絶景も楽しむことができます。特に、晴れた日には、遠くまで広がる美しい景色は、旅の疲れを癒してくれるでしょう。

四国の東西南北の端にある駅との比較

八栗山上駅は四国最北端の駅ですが、四国の他の端にはどのような駅があるのでしょうか？

最南端: 宿毛駅（高知県宿毛市）
最東端: 見能林駅（徳島県阿南市）
* 最西端: 八幡浜駅（愛媛県八幡浜市）

それぞれの駅は、それぞれの地域を代表する駅として、独自の文化や歴史、そして美しい景観を有しています。これらの駅を巡る旅も、四国の魅力を堪能する上で、大変興味深いものとなるでしょう。

まとめ

八栗山上駅は、四国最北端の駅として、長い歴史と、多くの観光客にとって重要なアクセス拠点としての役割を担っています。八栗寺への参拝だけでなく、瀬戸内海の美しい景色や、周辺地域の散策を楽しむこともできます。四国を訪れた際は、ぜひ一度足を運んでみてください。

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