八雲分屯基地

航空自衛隊八雲分屯基地

八雲分屯基地は、北海道二海郡八雲町緑町に所在する航空自衛隊三沢基地の分屯基地です。基地内には八雲飛行場があり、第20高射隊長が分屯基地司令を兼務しています。

配置部隊

北部航空方面隊隷下

北部高射群
地対空誘導弾パトリオットを運用
第20高射隊 - PAC-2を配備
第23高射隊 - PAC-2を配備

沿革

八雲分屯基地は、その歴史の中で様々な役割を担ってきました。

1943年（昭和18年）：旧陸軍航空隊飛行場として、わずか5か月の突貫工事で開港。
1945年（昭和20年）：米軍の空襲を受け、飛行場が使用不能となる。
1948年（昭和23年）：進駐軍の指示により飛行場を爆破。その後、農地として払い下げられ、長らく放置される。
1951年（昭和26年）：朝鮮戦争の激化により、米空軍に接収され、1,800mの滑走路と給油施設を備えた八雲飛行場として再開。
1958年（昭和33年）：米軍から航空自衛隊へ移管（第2航空団へ）。この際、給油施設は撤去される。
1977年（昭和52年）：第3高射群臨時第20高射隊が新設（ナイキ）。
1979年（昭和54年）：第6高射群が新編。
1984年（昭和59年）：第5移動警戒隊が新設。
1991年（平成3年）：第20高射隊の器材が換装され（ペトリオットへ）、第23高射隊が新設（ペトリオット）。
2002年（平成14年）：第5移動警戒隊が整理。

八雲飛行場

八雲飛行場は、航空自衛隊八雲分屯基地内にある飛行場です。有事の際には代替滑走路として使用されることが想定されており、「室蘭八雲飛行場」と称されることもあります。

飛行場データ

位置：北海道二海郡八雲町緑町34（北緯42度14分44秒、東経140度16分01秒）
航空管制：八雲TWR 123.1MHz

補足

陸軍八雲飛行場の開港と同時に設置された陸軍病院は、戦後、規模を拡大して国立札幌病院八雲分院となり、その後国立療養所八雲病院となりました。さらにその後、国立病院機構八雲病院として存続していましたが、2020年8月末をもって廃止され、病院機能は国立病院機構北海道医療センターと国立病院機構函館病院に移転しました。

1995年に函館空港で発生した全日空機ハイジャック事件の際、入間基地・第402飛行隊に所属するC-1輸送機が、警視庁の特殊部隊（当時の部隊名称はSAP、現在のSAT）を羽田空港から八雲飛行場へ極秘裏に輸送しました。

関連項目

航空自衛隊の基地一覧

外部リンク

航空自衛隊八雲分屯基地
* 航空自衛隊北部航空方面隊

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