公立阿伎留医療センター

公立阿伎留医療センター：地域医療を支える急性期医療機関

東京都あきる野市に位置する公立阿伎留医療センターは、あきる野市、日の出町、檜原村の1市1町1村で構成される阿伎留病院企業団が運営する公立病院です。災害拠点病院としての役割を担い、二次救急医療にも対応するなど、地域医療の中核を担う重要な医療機関となっています。

歴史：伝染病治療から総合医療へ

1925年、西秋留村に21床の単独伝染病院として開院しました。当初は赤痢などの伝染病治療が中心でしたが、戦後の結核蔓延を機に結核治療に重点が置かれるようになり、その後、一般疾病の治療へと範囲を広げてきました。時代の変化とともに医療ニーズに対応し、地域住民の健康を守るための役割を担ってきました。町村合併や組合の加入など、組織体制の変化を経て、現在の1市1町1村による運営体制に至っています。

沿革：地域医療と共に歩む歴史

1925年（大正14年）4月10日: 西秋留村引田に21床の単独伝染病院が開院
1972年（昭和47年）5月27日: 現在地に移転、診療開始
1983年（昭和58年）4月14日: 総合病院の承認
1997年（平成9年）8月26日: 東京都災害時後方医療施設・災害拠点病院の指定
* 2006年（平成18年）8月1日: 病院名を「公立阿伎留医療センター」に変更、新病棟オープン

この歴史を紐解くと、地域住民の健康課題に柔軟に対応し、常に進化を続けてきたことがわかります。

診療科の充実：幅広い医療ニーズに対応

内科、外科をはじめ、多くの診療科が設置されており、幅広い医療ニーズに対応可能です。具体的には、以下の診療科が設置されています。

内科系: 内科、生活習慣病内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、血液内科、リウマチ科、小児科
外科系: 外科、乳腺外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科
歯科系: 歯科口腔外科
中央診療部門: 放射線科、麻酔科、リハビリテーション科
院内標榜科目: 救急科、緩和ケア科

さらに、人間ドックや各種専門外来も充実しており、地域住民の健康増進にも貢献しています。

アクセス：便利な立地

JR五日市線武蔵引田駅から徒歩5分というアクセス抜群の立地も魅力です。その他、西東京バスやあきる野市コミュニティバス「るのバス」も利用可能です。

地域医療連携：継続的な医療提供

公立阿伎留医療センターは、単なる急性期医療機関にとどまらず、地域医療連携室を設置し、地域医療機関との連携を強化することで、患者への継続的な医療提供体制を構築しています。

まとめ：地域社会に貢献する医療センター

公立阿伎留医療センターは、長年に渡る歴史と経験、そして最新の医療設備と専門性の高い医療スタッフによって支えられています。災害拠点病院としての役割、二次救急医療への対応、そして地域医療連携の強化など、地域社会に貢献する重要な役割を担い、これからも地域住民の健康を守り続ける存在として、その活動を続けていくでしょう。

もう一度検索