武蔵引田駅

武蔵引田駅

武蔵引田駅（むさしひきだえき）は、東京都あきる野市引田に所在する、東日本旅客鉄道（JR東日本）五日市線の駅です。駅番号はJC84。あきる野市の中央部、旧秋川市西部に位置しており、周辺地域の方々の重要な交通拠点となっています。

歴史

この駅は、1930年（昭和5年）4月4日に五日市鉄道の病院前停留場として開業しました。当初は旅客営業のみを行っていました。その後、1940年（昭和15年）10月3日に南武鉄道への合併に伴い、病院前駅（びょういんまええき）に改称されました。さらに、1944年（昭和19年）4月1日には南武鉄道が戦時買収私鉄指定により国有化され、運輸通信省五日市線の駅となり、同時に武蔵引田駅へと改称されました。

1958年（昭和33年）4月10日には荷物扱いが廃止され、1971年（昭和46年）2月1日には業務委託駅となりました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅として運営されることになりました。1997年（平成9年）3月10日には自動改札機が設置され、2001年（平成13年）11月18日にはICカード「Suica」が利用可能となりました。2006年（平成18年）3月16日には、みどりの窓口の営業が終了し、「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されましたが、2012年（平成24年）2月2日には「もしもし券売機Kaeruくん」が廃止され、多機能券売機が設置されました。

駅構造

武蔵引田駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅舎は木造で、内部には自動券売機、自動改札機が設置されています。自動券売機は始発から午前6時20分の間は利用できませんが、青梅線の駅にあるような乗車駅証明書発行機はなく、終電後には印刷済の乗車駅証明書を使い、着駅で精算する方式となっています。以前はみどりの窓口がありましたが、2006年に廃止され、代わりに「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されたものの、こちらも2012年に撤去されました。

駅にはエスカレーターとエレベーターの設備はありません。しかし、地平の改札からホームまでは折り返し状のスロープがあるため、車椅子での利用も可能です。ただし、スロープが長いため、高齢者などは付き添いがあった方が安全でしょう。駅員は武蔵増戸駅との交代制で、時間帯によっては不在になることもあります。

2000年には、駅近隣に富士通あきる野テクノロジーセンターが開設されたことに伴い、自動改札機の増設とホームの拡張が行われました。その後、周辺の土地開発が進み、イオンモール日の出の開業などもあって乗車人員は増加傾向にあります。

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は3,971人です。1990年度（平成2年度）以降、乗車人員は増加傾向にあり、地域における重要な駅としての役割を果たしています。

駅周辺

駅周辺には、公立阿伎留医療センター、H.U.グループ中央研究所、イオンモール日の出、亜細亜大学日の出キャンパス、東京都立あきる野学園、オザム代継店などがあります。駅北口では、あきる野市による土地区画整理事業及びその見直しが進められています。

バス路線

駅の近くには、「武蔵引田駅入口」停留所があり、あきる野市コミュニティバス「るのバス」と日の出町コミュニティバス「ぐるり〜ん日の出」が利用できます。また、駅から徒歩2～3分の距離には西東京バスの「阿伎留医療センター」停留所もあります。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）
五日市線
秋川駅 (JC 83) - 武蔵引田駅 (JC 84) - 武蔵増戸駅 (JC 85)

脚注

記事本文の出典は、広報資料やプレスリリースなどの一次資料です。利用状況については、JR東日本の2000年度以降の乗車人員データと東京都統計年鑑を参照しています。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
引田駅

外部リンク

駅の情報（武蔵引田駅）：JR東日本

もう一度検索