六浦雄太

六浦雄太

六浦雄太（むつうら ゆうた）は、1999年5月1日生まれ、愛知県名古屋市出身の囲碁棋士。羽根泰正九段門下で、日本棋院中部総本部に所属する八段。

経歴

5歳で囲碁を始め、父親や近所の碁会所の常連客との対局を通して腕を磨く。小学1年生の時に羽根泰正が主催する泰正会に入会。小学4年生時に少年少女囲碁大会で準優勝し、2010年4月に日本棋院中部総本部の院生となる。2013年には、中部総本部入段試験で14戦全勝という圧倒的な成績でプロ入りを果たした。

2014年4月1日に14歳で入段。同年11月には、入段初年ながら第9回若鯉戦で準優勝するなど、目覚ましい活躍を見せ、年間16勝4敗という好成績を収めた。

2017年、第24期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で、並み居る強豪を破り決勝に進出。決勝では高尾紳路九段を破り、一般棋戦初優勝を飾る。18歳5ヶ月での全棋士参加棋戦優勝は、史上3番目の若さという記録である。同年には王冠戦で挑戦者となり、棋道賞新人賞を受賞。日本囲碁リーグでは古都インフレンスに加入した。

2018年には棋聖戦Cリーグ入りを果たすも、1勝3敗で陥落。同年11月8日には、第44期名人戦リーグ入りを果たし、自身初の三大棋戦リーグ入りとなった。

2019年11月、第14回若鯉戦で決勝まで進出するも、平田智也七段に敗れ準優勝となった。

人物

当初は全日制の高校に進学したが、囲碁の勉強に集中するため、半年で通信制高校に転校。2018年9月に卒業。

囲碁の勉強は、囲碁AIを用いた研究やネット対局などを中心に、主に自宅で行っている。自身の棋風については、「地が多くて厚い碁」を理想としており、確定地を好む。

2015年のインタビューでは、最も多く対局し、最も影響を受けた棋士として同い年の芝野虎丸を挙げ、実力差を認めつつも「もっとも負けたくない相手」だと語っている。

棋歴

獲得タイトル

阿含桐山杯 1期（第24期）

良績

名人戦 リーグ入り（第44期）
広島アルミ杯若鯉戦 準優勝 （第9回、第14回）
王冠戦 挑戦者（第58・63期）
IMSAエリートマインドゲームズ 2016年男子団体戦3位、2017年男女ペア戦3位（牛栄子とペア）

受賞歴

棋道賞新人賞（2017年）

昇段履歴

2014年4月1日 入段
2015年7月17日 二段（勝星規定）
2016年10月24日 三段（勝星規定）
2017年10月8日 七段（第24期阿含桐山杯優勝）
2023年9月15日 八段（勝星規定）

参考文献

『碁ワールド』2015年11月号「ザ・プロファイル 15 六浦雄太二段」
『碁ワールド』2018年1月号「第24期阿含・桐山杯」

外部リンク

日本棋院「六浦雄太」
六浦雄太 (@mutsuura0501) - X（旧Twitter）
六浦雄太 (@yuta.mutsuura) - Instagram

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