牛栄子

牛栄子（にゅう えいこ）

牛栄子（1999年5月12日生まれ）は、日本棋院東京本院に所属する、四段の囲碁棋士です。千葉県出身で、マイケル・レドモンド九段門下として研鑽を積んでいます。

プロ入りまで

母親は中国囲棋協会の牛力力五段、父親はシャンチーの全中国個人戦で4度の優勝を誇る趙国栄象棋特級大師という、まさに才能あふれる家庭に生まれました。牛力力五段の妹はマイケル・レドモンド九段の妻であり、牛栄子から見るとレドモンド九段は義理の叔父にあたります。

幼少期から囲碁に親しみ、5歳で囲碁を始めました。2008年には、小学3年生で少年少女囲碁大会全国大会に出場。その後、本格的に囲碁に打ち込み、中学生時代には、中学生囲碁大会で上位入賞を果たすなど、その才能を発揮しました。

2015年、女流棋士採用試験で8勝0敗の成績を収め、15歳で入段を果たしました。

棋士としての活躍

入段後、牛栄子は数々の棋戦で活躍を見せています。

2015年、穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権でベスト8に進出。
2017年、女流棋聖戦で挑戦者となるも、惜しくもタイトル獲得はなりませんでした。
2022年、第7回扇興杯女流囲碁最強戦で、仲邑菫との決勝戦を制し、見事初タイトルを獲得。
2023年、第8回扇興杯女流囲碁最強戦で連覇を達成。

棋風と人物

幼少の頃より呉清源に触れ、その囲碁に対する姿勢から多くを学びました。初タイトルの扇興杯では、周囲の喧騒に惑わされず、盤上に集中できたことが勝因だと語っています。また、幼い頃からの夢を叶えられたことへの喜びと、周囲への感謝の思いを口にしました。

主な成績

扇興杯 2回（2022年、2023年）
女流本因坊戦 挑戦手合進出（第43期）
女流名人戦 リーグ入り4期（第32-35期）
女流立葵杯 挑戦者決定戦進出（第8回）
女流棋聖戦 挑戦手合進出（第20期）、挑戦者決定戦進出（第23期）
扇興杯 準優勝（第3回）

国際棋戦

数々の国際棋戦にも出場し、世界の強豪棋士たちと対戦しています。

穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権
黄龍士双登杯世界女子囲棋勝抜戦
天台山農商銀行杯世界女子囲棋団体選手権戦
SENKO CUPワールド碁女流最強戦
IMSAエリートマインドゲームズ
韓国女子囲碁リーグ

昇段履歴

2015年4月1日 入段
2017年12月22日 二段
2020年7月31日 三段
2022年1月1日 四段

今後の活躍

若手実力者として、今後の活躍が期待される女流棋士の一人です。今後の活躍から目が離せません。

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