碁ワールド

碁ワールド

『碁ワールド』は、日本棋院が発行している囲碁専門の月刊誌です。その歴史は古く、1924年（大正13年）に日本棋院が発足した際に創刊された機関誌『棋道』と、姉妹誌である『囲碁クラブ』が、1999年8月号で合併し、新たな日本棋院機関誌として『月刊 碁ワールド』が誕生しました。

雑誌コードは『囲碁クラブ』のものを引き継ぎ、通巻号数も『囲碁クラブ』からの継続となっています。そのため、合併号は「第46巻第8号」からスタートしました。

特徴

『碁ワールド』は、有段者だけでなく級位者も楽しめるよう、幅広いレベルに対応した記事を掲載しているのが特徴です。棋戦の結果やグラビア、講座といった定番コンテンツに加え、以下のような様々な記事や企画が掲載されてきました。

『囲碁クラブ』からの継続企画

竹林杯精鋭八強戦: 大竹英雄・林海峰主催の若手棋士8名によるトーナメント戦。河野臨、高尾紳路などが優勝しています。
朴治文「李昌鎬物語」: 韓国の著名棋士、李昌鎬の人物像に迫る連載。

『棋道』からの継続企画

重野由紀二段のイタリア日記: 重野由紀プロがイタリアでの生活を綴る日記。
真剣勝負 七段に挑戦: アマチュアがプロ棋士に二子で挑戦し、勝利すれば七段免状を獲得できる企画。
日本棋院棋士年間総合星取表: 毎月の棋士の成績をまとめたもの。

独自の連載記事

山田規三生「道頓堀交友録」: 棋士同士の交流を描いたエッセイ。
山田規三生「詰碁のエッセンス」: 詰碁の考え方を解説。
小坂秀二「囲碁と大相撲」: 相撲評論家が力士の裏話を披露。
真部一男「囲碁の虫・将棋の虫」: 将棋棋士であり、囲碁のアマチュア強豪でもある著者のエッセイ。
中山典之「昭和囲碁風雲録」: 昭和時代の囲碁界と日本棋院の歴史を振り返る。
吉丸真理「インターネット囲碁学園」: インターネットでの囲碁の楽しみ方を紹介。
藤沢周「藤沢周の番外エッセー」: 作家が勝負事について綴るエッセイ。
水口藤雄「囲碁の博物誌」: 日本各地の囲碁にまつわる風土や風物を紹介。
福井正明「碁界黄金の十九世紀」: 19世紀の棋士たちの群像を描く。
松島利行「そこに碁盤があった 囲碁と映画の文化論」: 映画評論家が映画と囲碁の関係について論じる。
呉清源・小川誠子「六合の囲碁」: 呉清源による囲碁講座。
水口藤雄「徳川家康の囲碁物語」: 徳川家康と囲碁の関わりを記録。
福井正明「囲碁史探偵が行く」: 囲碁史の意外な出来事を紹介。
吉田知子「ザル碁の世界」: 囲碁愛好家の日常をユーモラスに描くエッセイ。
秋山賢司「囲碁史に遊ぶ」: 囲碁史のエピソードを紹介。
眉村卓「囲碁ショートショート」: 囲碁を題材にしたショートショート。
北山陽一「一目おかれたい!」: ゴスペラーズのメンバーが囲碁に挑戦するエッセイ。

連載漫画

手塚プロダクション「悟空の囲碁修行」: 孫悟空が囲碁の腕を上げていく物語。
笠太郎「日々碁席」: 碁会所を舞台にした人間模様。
藤井ひろし「星のあつみ」: 女子高生の囲碁ライフ。
松田一輝「天棋-TENKI-」: 江戸時代の佐倉藩を舞台にした囲碁物語。

関連事項

将棋世界
週刊碁

外部リンク

* 日本棋院「月刊碁ワールド」

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