棋道賞

棋道賞について

棋道賞は、1967年に創設された、日本棋院に所属する囲碁棋士を対象とした年間表彰制度です。この賞は、1年間の棋士の活躍を様々な側面から評価し、その功績を称えることを目的としています。選考は、当初は日本棋院の機関誌『棋道』が主催していましたが、後に『碁ワールド』誌へと引き継がれました。

歴史

創設当初、棋道賞は関係者や棋戦主催者の代表による選考によって受賞者が決定されていました。1999年からは、『棋道』と『囲碁クラブ』の合併により、『碁ワールド』誌が主催を引き継ぎました。

部門賞

棋道賞には、複数の部門賞が存在します。これらの部門賞は、その年の囲碁界の状況や棋士の活躍に応じて変更されることがあります。創設当初の部門賞には、「最優秀棋士賞」「最多勝利賞」「勝率第一位賞」「連勝賞」「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」「女流賞」「新人賞」がありました。その後、1991年には「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」が廃止され、代わりに「優秀棋士賞」「最多対局賞」「国際賞」が新設されました。

選考と発表

毎年2月に選考会が開催され、受賞者が決定します。選考結果は発表され、3月には日本棋院東京本院で合同表彰式が行われます。この表彰式では、受賞した棋士たちがその栄誉を讃えられます。

受賞対象

棋道賞の受賞対象となる棋士は、当初は七段以上の棋士に限られていました。しかし、1995年からは五段以上の棋士へと対象が拡大されました。また、勝率第一位賞を受賞するためには、年間で25局以上の対局を行う必要があり、一定の対局数をこなしていることも条件となっています。

歴代受賞者

多くの著名な棋士が棋道賞を受賞しており、その中には複数回にわたって最優秀棋士賞を受賞した棋士もいます。特に、井山裕太氏は最優秀棋士賞を11回受賞しており、その実績は他の棋士を大きく引き離しています。また、趙治勲氏も9回受賞しており、その実力は非常に高く評価されています。加藤正夫氏、小林光一氏、張栩氏もそれぞれ7回受賞しており、長年にわたり囲碁界を牽引してきたことがわかります。

記録

最優秀棋士賞の獲得回数ランキングでは、井山裕太氏が1位で11回、2位は趙治勲氏で9回、3位タイには加藤正夫氏、小林光一氏、張栩氏が7回で並んでいます。これらの記録は、各棋士の卓越した実力を示しています。

関連賞

棋道賞の他にも、囲碁界には様々な賞が存在します。秀哉賞は、顕著な活躍をした棋士に贈られる賞で、棋道賞とは別に選考が行われます。また、関西棋院賞は、関西棋院所属の棋士を対象とした賞であり、棋道賞と同様の目的を持っています。将棋界には、同様の賞として将棋大賞が存在します。これらの賞は、各分野で活躍する棋士や棋士を称え、その功績を広く社会に知らしめる役割を担っています。

参考資料

棋道賞に関する詳しい情報は、以下の資料を参照してください。

『棋道』日本棋院
『碁ワールド』日本棋院
『囲碁年鑑』囲碁編集部

外部リンク

[日本棋院]]: [https://www.nihonkiin.or.jp/

これらの資料やウェブサイトで、棋道賞に関するより詳細な情報を得ることができます。

棋道賞は、囲碁界において非常に重要な賞であり、その歴史と意義は今後も受け継がれていくでしょう。

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