六連島

六連島について

六連島（むつれじま）は、山口県下関市に属し、響灘諸島に位置する小さな島です。この島は、下関市の西から約4キロ[[メートル]]のところにあり、彦島の北西からおよそ5キロ[[メートル]]の距離に浮かんでいます。面積は0.69平方キロ[[メートル]]、周囲は3.9キロ[[メートル]]で、最高地点の標高は104メートルとなっています。2019年4月1日の住民基本台帳に基づくと、島の人口は90人、世帯数は42世帯です。

また、六連島から約300メートルのところには福岡県北九州市の馬島があります。この馬島は、江戸時代には「小六連島」とも呼ばれ、両島の海峡は県の境界となっています。

地質と気候

六連島の地質は、第三紀層と火山活動によるもので、玄武岩から成る溶岩台地が特徴です。このため、水はけが良く、気候も非常に温暖です。これにより、島では野菜や草花のハウス栽培が盛んなのです。

歴史的背景

六連島には、縄文時代後期から古墳時代にかけての遺物が1955年に発見され、音次郎遺跡（もしくは六連島遺跡）として知られています。また、日本書紀には「没利島」としても言及されています。

1872年、イギリスの技術を導入し、約11メートルの高さを持つ洋式の石造の六連島灯台が建設されました。この灯台は、明治天皇の視察を受けたことで有名です。第二次世界大戦中は防衛の一環として、島には高射砲部隊が駐留していましたし、2009年までは海上自衛隊の六連警備所も存在していました。灯台の近くには、大東タンクターミナルがあり、19基の石油タンクが設置されています。

名前の由来

「六連島」という名前にはいくつかの説があります。
1. 周囲に大小6つの島が連なっていることに由来する説。
2. 6人の入植者が縄で土地を6等分にしたという説。
3. 韓国語の「モッアール（集落）」が転訛したという説。

また、日本書紀の「没利」を「六連」に改称した可能性も考えられています。なお、島の形がカニの甲羅に似ていることから「蟹島」とも呼ばれることがあります。

産業について

六連島は、瓶詰めウニの発祥の地として知られています。加えて、農業も盛んで、特に草花のハウス栽培が活発です。これらの花卉は、下関市や北九州市の市場に出荷されています。

交通アクセス

六連島へのアクセスは、下関市竹崎町の竹崎桟橋から出発する下関市営渡船を利用することができます。定期的に1日4往復（夏季には5往復）運航され、所要時間は約20分です。運賃は大人370円、子供190円です。

名所

島の名所には、1872年の設置された六連島灯台があり、これは下関市の指定文化財に認定されています。また、六連島の雲母玄武岩は国の天然記念物にもなっています。

施設

島には六連島漁港と大東タンクターミナルの六連油槽所があります。豊かな自然環境と文化的な背景を持つ六連島は、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。

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