兵庫県立三原高等学校

兵庫県立三原高等学校の概要

兵庫県立三原高等学校（通称：三高）は、1919年に設立され、兵庫県南あわじ市に位置した公立の高等学校です。この学校は、最初に開設された裁縫塾から始まり、その後様々な変遷を経て、現在の形に至りました。2007年に兵庫県立志知高等学校と統合され、新たに兵庫県立淡路三原高等学校となり、最終的には2009年に閉校しました。

沿革

三原高等学校の歴史は、1919年に広田村に不動りつ裁縫塾を設立したことに始まります。1921年には真如裁縫女学校が開校され、これが三原高等学校の起源とされています。その後、学校は1933年に市村青木に移転し、1934年には真如実科高等女学校へと改称しました。

1943年には真如高等女学校に改名され、1944年には設置が三原郡の組合立に変更されました。戦後は、1947年に兵庫県に移管されて兵庫県立三原高等女学校となり、1948年には男女共学制を導入し、名前も兵庫県立三原高等学校に改称されました。

以降、校名や設置学科は変更があるものの、学校は地域の教育に貢献し続けました。1986年には普通科に理数コースが設置され、1999年には創立80周年を迎えるなど、学校としての歴史を刻みました。最終的には、新設の兵庫県立淡路三原高等学校に統合され、2009年に閉校しました。

設置学科

三原高等学校に設置されていた学科には、普通科に加えて、自然・科学コースがありました。これにより、学生たちは多様な分野での学びを深める機会が与えられました。

校風と活動

校風は「創造」「敬愛」「自律」を基本としており、これを支えるための様々な活動が行われてきました。校木はユズリハで、校章にもそのデザインが取り入れられています。また、部活動も活発で、1952年に創部された郷土部は淡路人形浄瑠璃の伝承を行い、全国高等学校総合文化祭での受賞歴もあります。修学旅行は2年次の2月に実施され、球技大会は夏季と冬季の年二回開催されました。

著名な出身者

三原高等学校からは多くの著名な出身者が輩出されました。たとえば、大阪府議会議員の阿部賞久や、元プロ野球選手の岡本圭右、競艇選手の鎌田義など、多方面で活躍する卒業生がいます。これにより、学校の教育の質が高かったことが伺えます。

まとめ

兵庫県立三原高等学校は、その長い歴史を通じて多くの生徒に学びの場を提供し、地域において重要な役割を果たしてきました。2009年に幕を下ろしましたが、その教育の理念や精神は今も語り継がれています。

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