兵庫県立鈴蘭台高等学校

兵庫県立鈴蘭台高等学校：その歴史と特徴

兵庫県立鈴蘭台高等学校（愛称：鈴高）は、神戸市北区に位置した県立高校です。六甲山系の自然に囲まれた場所にあり、豊かな緑と起伏に富んだ地形が特徴でした。2009年3月に閉校しましたが、その歴史、特徴、学校生活について詳細に解説します。

概要

鈴蘭台高校は、菊水山の中腹に位置し、自然豊かな環境が魅力でした。校内には登山道があり、自然を身近に感じられる場所でした。また、敷地内には高低差があり、正門側は車道、裏門側には100段以上の階段がありました。正門横には三等三角点が設置され、標高350mを誇り、県内の公立高校で2番目の高さでした。校舎は管理棟と生徒棟からなり、渡り廊下で繋がっていました。1964年に竣工した校舎は、バリアフリー設備はあまり整っておらず、エレベーターはありませんでした。冬には、各教室に石油ストーブが設置されるなど、標高の高い立地ならではの対策が取られていました。

沿革

設立

1963年に、兵庫県初の新設校として、神戸市兵庫区に仮校舎で開校しました。これは、戦後の高校入学希望者の増加に対応するためのものでした。

統合と閉校

2000年代に入り、少子化と県の財政難から、神戸第二学区の県立高校再編の方針が打ち出されました。当初は兵庫高校との統合が検討されましたが、実現せず、鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の統合が決定しました。この決定には、地域住民からの反対運動もありましたが、2007年に両校は生徒募集を停止し、鈴蘭台高校の校地に兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校が新設されました。

年表

1963年：神戸市兵庫区に仮校舎で開校。
1964年：神戸市山田町に本校舎を移転。
1966年：第一回卒業式を挙行。
1992年：体育館を建て替え。
1995年：阪神・淡路大震災で校舎の一部が被害を受ける。兵庫高校の生徒を一時受け入れ。
2006年：鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の統合が発表。
2007年：生徒募集停止。
2009年：閉校。

基礎データ

所在地

兵庫県神戸市北区山田町下谷上字中一里山9番地の107

設置学科

全日制課程 普通科

通学区域

神戸第二学区（神戸市兵庫区、長田区の一部、北区、自由学区として神戸市西区の一部、三田市の一部、西宮市の一部）

アクセス

神戸電鉄鈴蘭台駅から徒歩20分
神鉄バス中里線中里北公園バス停下車徒歩5分

学校生活

象徴

校名にもあるように、スズランのイメージが多用されていました。

校訓

「勤勉であれ・健全であれ・優雅であれ」

校章

「髙」の字をスズランで囲んだデザインが用いられていました。

校則

アルバイトは原則禁止。
携帯電話は、始業時間まで、昼休み、放課後に校内での使用が認められていました。
運転免許の取得は禁止。

学校行事

文化祭は「鈴高祭」として知られ、生徒も教員も力を入れていました。クラス劇は、兵庫県立ピッコロ劇団の指導を受け、高いクオリティでした。

部活動

運動部

野球部
サッカー部
バスケットボール部
バレーボール部
ソフトボール部
テニス部
陸上競技部
剣道部
柔道部
水泳部
ハンドボール部
バドミントン部

文化部

英語部
理科部
吹奏楽部
美術部
茶華道部
書道部
演劇部
ギター部

同好会

琴同好会

独立委員会

図書委員会
放送委員会
編集委員会
福祉活動委員会

設備

体育館（1階には柔道場、剣道場、トレーニングルーム）
第一グラウンド（200メートルトラック、バックネット、スタンド）
第二グラウンド（球技場）
テニスコート（硬式・軟式計4面）
プール（25m8レーン）
柔道場、剣道場
トレーニングルーム
食堂
図書室

学校関係者と組織

学校関係者組織

翠鈴会：同窓会で、神戸鈴蘭台高校の同窓会も兼ねています。卒業時に翠鈴杯が贈られます。
鈴蘭会：旧職員や保護者による親睦団体です。

出身者

李義昭（経済学者）
下塚誠（俳優、声優）
秋山大学（俳優、タレント）
耕笑園てつや（タレント）
上原みなみ（神戸市会議員、気象予報士、タレント）
島山清史（兵庫県議会議員）
中右貴久（歌手、俳優）
新納慎也（俳優）
和佐由紀子（元RCC中国放送アナウンサー）
湯川勇人（国際政治学者）
渡辺大知（俳優、歌手）

関連項目

兵庫県高等学校一覧

外部リンク

兵庫県立鈴蘭台高等学校
* 兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校

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