兵庫県道337号生瀬門戸荘線

兵庫県道337号生瀬門戸荘線

兵庫県道337号生瀬門戸荘線（ひょうごけんどう337ごう なまぜもんどそうせん）は、兵庫県南東部に位置する西宮市と宝塚市を結び、地域住民の生活を支える一般県道です。この路線は、西宮市の北東部にあたる生瀬地区を起点とし、宝塚市の旧良元村域を経由した後、再び西宮市の南東部にある門戸荘地区に至るという、両市の間を縫うような特徴的な経路をたどります。総延長は約7.198キロメートルと比較的小規模な県道ですが、地域における交通網の一翼を担っています。

概要

本路線の正式な起点は、西宮市生瀬東町に位置する生瀬橋東交差点です。ここでは、国道176号および兵庫県道33号塩瀬宝塚線が接続しています。終点は、西宮市門戸荘の国道171号との交点に設定されています。西宮市から宝塚市を通過し、再び西宮市へと戻るという経路は、両市の地理的な関係性や都市の発展過程を反映していると言えるでしょう。

歴史

兵庫県道337号生瀬門戸荘線のルーツは、1959年（昭和34年）11月1日に兵庫県によって認定された宝塚門戸荘線に遡ります。その後、地域の交通事情の変化や関連する主要道路の整備に伴い、何度かの改称や経路変更が行われました。特に1971年（昭和46年）3月31日には、国道176号（当時は兵庫県道51号宝塚唐櫃線との重複区間）の経路が変更されたことにより、その旧道の一部が本路線に編入され、塩瀬門戸荘線と名称が改められました。さらに、2001年（平成13年）4月28日に国道176号の新しい橋である新生瀬大橋が開通したことを受け、翌年の2002年（平成14年）4月1日には従来の生瀬橋が本路線の一部として編入されました。そして、2003年（平成15年）10月1日をもって、現在の生瀬門戸荘線という名称に最終的に改称され、現在に至っています。

路線状況

本路線は、その経路中に他の県道と重複する区間が存在します。宝塚市南口2丁目のサンビオラ前交差点から、同市逆瀬川1丁目の伊和志津神社前交差点にかけての区間は、兵庫県道16号明石神戸宝塚線との重複区間となっています。また、伊和志津神社前交差点から宝塚市東洋町の宝塚市役所前交差点までの区間は、兵庫県道114号西宮宝塚線との重複区間です。

沿線には、いくつかの重要な道路施設が見られます。特に、武庫川に架かる生瀬橋（西宮市）、逆瀬川を渡る伊予志橋（宝塚市、兵庫県道16号重複区間内）、そして宝塚市と西宮市の市境付近を流れる仁川に架かる仁川橋など、主要な河川を横断するための橋梁が点在しており、路線の連続性を保つ上で重要な役割を果たしています。

地理

本路線が通過する自治体は、起点の西宮市、経由地の宝塚市、そして終点の西宮市という順になります。両市の市境を越えながら進むのが特徴です。

沿線で交差する主な道路としては、起点の西宮市で国道176号と兵庫県道33号塩瀬宝塚線、終点の西宮市で国道171号と接続するほか、経路中の宝塚市では重複区間として兵庫県道16号明石神戸宝塚線や兵庫県道114号西宮宝塚線と交わります。

また、地域の主要な公共交通機関である阪急電鉄今津線や、日本の大動脈である山陽新幹線とも立体交差などで交わります。

沿線には、地域の生活を支える様々な施設やランドマークが点在しています。

武庫川
西宮市立生瀬小学校
阪急電鉄今津線（宝塚南口駅、小林駅、仁川駅、甲東園駅、門戸厄神駅）
サンビオラ
宝塚市立末広小学校
宝塚市役所
宝塚市立光明小学校
宝塚市立良元小学校
宝塚市立高司中学校
宝塚温泉
阪神競馬場
仁川学院小学校
仁川学院中学校・高等学校
西宮市立甲東小学校

この県道は、西宮市北部・南部と宝塚市南部を結ぶ重要な役割を果たしており、通勤・通学や買い物など、日常生活における移動に広く利用されています。

もう一度検索