甲東園駅

甲東園駅：歴史と文化が香る阪神間の駅

甲東園駅は、兵庫県西宮市甲東園にある阪急電鉄今津線沿線の駅です。1922年、阪神急行電鉄（現在の阪急電鉄）西宝線の駅として開業しました。当初は地下に改札口がありましたが、1998年には橋上駅舎に改築され、現在の姿となりました。2013年には駅ナンバリング制度が導入され、HK-24の番号が付けられています。

駅の構造と特徴

甲東園駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。駅舎は周囲の建物と通路で直結しており、直接道路に出ることはできません。改札口は2箇所あり、宝塚方面ホームへのエレベーター専用改札も設置されています。ホームの有効長は、1号線が6両、2号線が8両です。阪神・淡路大震災では被災しましたが、その後改修され、周辺環境に調和した、阪神間モダニズムを意識したデザインに生まれ変わりました。

ダイヤと利用状況

甲東園駅は、1時間あたり上下線共に6本の電車が発着します。朝ラッシュ時には、大阪梅田方面への準急も運行されます。2021年の年間平均乗降人員は約18,757人で、近年も安定した利用があります。

駅周辺の環境

甲東園駅周辺は、西宮七園の一つとして知られる高級住宅街です。多くの財界人や文化人の邸宅が立ち並び、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。駅南側には山陽新幹線が通過しており、阪神・淡路大震災の際には、新幹線の高架橋桁落下による今津線不通という事態も発生しました。

教育機関、商業施設、その他施設

駅周辺には、関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスをはじめ、関西学院中学部・高等部、兵庫県立西宮高等学校など多くの学校があります。また、KOHYO甲東園店やコープこうべ甲東園店などの商業施設も充実しています。その他、西宮カルメル会修道院、日本基督教団甲東教会、山陽新幹線記念公園、門戸天神社、アプリ甲東（駅西側の合同ビル）、頴川美術館など、様々な施設が点在しています。西宮市甲東公民館には約200本の梅の木があり、「甲東梅林」として知られる梅の名所となっています。

バス路線

甲東園駅の西口には「甲東園」バス停があり、阪急バスが乗り入れています。西宮市内方面への路線が複数運行されており、関西学院大学やJR西宮駅、西宮北口駅などへアクセスできます。路線と系統番号は変更される場合があるので、最新の情報を確認することをお勧めします。以前は仁川駅を経由してJR甲子園口駅や阪急逆瀬川駅への路線もありましたが、現在は仁川駅発着に短縮されています。

隣の駅

甲東園駅の隣駅は、仁川駅と門戸厄神駅です。すべての定期列車が停車しますが、阪神競馬開催時の臨時急行は停車しません。

まとめ

甲東園駅は、高級住宅街に位置し、多くの学校や商業施設、文化施設に囲まれた、落ち着いた雰囲気の駅です。歴史と文化が感じられるとともに、交通の便も良く、住みやすい環境が整っています。周辺散策も魅力の一つと言えるでしょう。

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