兵庫県道415号和久今宿線

兵庫県道415号和久今宿線とは

兵庫県道415号和久今宿線（ひょうごけんどう415ごう わくいまじゅくせん）は、兵庫県姫路市内に位置する一般県道です。姫路市網干区から市南部の主要エリアを経て、市中心部寄りの国道2号までを結ぶ重要な路線として機能しています。総延長距離は約10.559キロメートル。

路線概要

本路線の起点は、姫路市網干区和久にある「和久交差点」です。ここでは兵庫県道27号太子御津線と接続しています。路線はここから東方向へと進み、姫路市の南部地域を横断・縦断します。終点は、姫路市南車崎2丁目に位置する「車崎東交差点」で、主要幹線道路である国道2号に接続しています。この区間を結ぶことで、網干・大津方面と姫路市街地南部とのアクセスを担っています。

沿革

路線の認定後、起点が変更された経緯があります。2024年（令和6年）3月31日には、それまでの網干駅北口から現在の和久交差点へと起点が改められました。これは、2024年3月29日付で発令された兵庫県告示第320号に基づくものです。

路線を取り巻く環境と現状

近年の本路線沿線地域は、急速な宅地開発が進み、人口が増加しています。また、大型商業施設であるイオンモール姫路大津の開業や、JR西日本山陽本線のはりま勝原駅の開業なども相まって、通過する車両の交通量が著しく増大しています。この交通量の増加に伴い、交通事故防止および安全確保の観点から、警察によって速度取り締まりの重点道路として指定されています。

一方で、自転車利用者の安全確保も積極的に進められています。特に、宮田北交差点から北河原交差点までの区間、約3キロメートルにわたっては、兵庫県内で最も長い自転車専用通行帯が整備されています。この整備は2015年（平成27年）3月28日から供用が開始されました。さらに、北河原交差点から春日神社前交差点までの約950メートル区間においても、自転車専用通行帯の整備が進められ、2019年（令和元年）12月15日より利用が可能となっています。これらの整備により、交通量増加の中でも自転車の安全な通行空間が確保されています。

重複区間

本路線は、姫路市飾磨区内の一部区間において、兵庫県道516号姫路環状線と重複しています。重複区間は、飾磨区英賀宮台にある京見橋東詰交差点から、飾磨区山崎の英賀保駅前交差点までの間です。

主な道路施設

本路線上には、いくつかの主要な橋梁が存在し、河川や鉄道などを跨いでいます。

宮田大橋：大津茂川を渡る橋。
山戸橋：西汐入川を渡る橋。
京見橋：夢前川を渡る橋。
町坪橋：大井川を渡る橋。
尊清水橋：水尾川を渡る橋。
岡田陸橋：JR山陽本線を跨ぐ陸橋。

地理

通過自治体：兵庫県姫路市のみを通過します。
交差する主な道路：
兵庫県道27号太子御津線
国道2号
兵庫県道516号姫路環状線
交差する鉄道：
JR山陽本線
JR姫新線
山陽新幹線

沿線の主な施設

路線の沿道やその周辺には、人々の生活や歴史に関わる様々な施設が点在しています。

廣畑天満宮
イオンモール姫路大津
英賀神社
英賀城址
JR西日本山陽本線の駅（はりま勝原駅、英賀保駅）

これらの要素が組み合わさり、兵庫県道415号和久今宿線は、地域住民の移動手段として、また沿線地域の発展を支える基盤として機能しています。

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