兵庫県道51号宝塚唐櫃線

兵庫県道51号宝塚唐櫃線

兵庫県道51号宝塚唐櫃線は、兵庫県の南東部に位置する主要地方道の一つです。この路線は、宝塚市を起点とし、西宮市の北部を横断した後、神戸市北区に至ります。古くから地域の主要な交通路として利用されてきた経緯があり、湯山街道や有馬街道といった別称でも知られています。

路線概要

本路線は、その大部分が自然に囲まれた山間部を通過しており、沿道には豊かな緑が広がっています。そのため、通過するドライバーや利用者は、四季折々の美しい風景を楽しみながら走行することができます。単なる移動路としてだけでなく、景観を楽しむためのドライブコースとしても魅力を持つ道路と言えるでしょう。

路線データ

公式に定められた路線データによると、以下のようになっています。

起点: 兵庫県宝塚市栄町
具体的には、宝塚歌劇場前交差点に位置します。ここでは国道176号および兵庫県道16号明石神戸宝塚線と接続しています。
終点: 兵庫県神戸市北区有野町唐櫃
有馬口交差点が終点であり、兵庫県道15号神戸三田線に接続しています。
総延長: 6,858 メートル

歴史

この路線の歴史は、まず1959年（昭和34年）11月9日に兵庫県によって一般県道103号宝塚唐櫃線として認定されたことから始まります。その後、主要な交通路としての重要性が認められ、1964年（昭和39年）12月28日には建設省（現在の国土交通省）により主要地方道として指定されました。そして、1966年（昭和41年）2月1日をもって、兵庫県が改めて現在の主要地方道51号宝塚唐櫃線として認定し、現在に至っています。

路線状況

重複区間

路線の一部においては、他の国道と経路を共有する重複区間が存在します。具体的には、宝塚市の起点である宝塚歌劇場前交差点から、西宮市塩瀬町生瀬にある大多田橋交差点までの区間は、国道176号との重複区間となっています。

地理

本路線が通過する自治体は以下の通りです。

兵庫県
宝塚市
西宮市
神戸市（北区）

交差する道路

路線の通過点において、複数の主要な道路と接続しています。主な交差道路は以下の通りです。

国道176号、兵庫県道16号明石神戸宝塚線（宝塚市栄町・宝塚歌劇場前交差点、起点）
国道176号（西宮市塩瀬町生瀬・大多田橋交差点）
兵庫県道82号大沢西宮線（西宮市山口町船坂・船坂交差点）
西宮北道路
芦有ドライブウェイ（神戸市北区有馬町・芦有ゲート前交差点）
兵庫県道98号有馬山口線（神戸市北区有馬町・有馬温泉北口交差点、太閤橋交差点）
阪神高速7号北神戸線 有馬口出入口
* 兵庫県道15号神戸三田線（神戸市北区有野町唐櫃・有馬口交差点、終点）

これらの交差点を通じて、周辺の広範囲な交通網に接続しており、地域の交通結節点としての役割も担っています。

沿線

本路線の沿線には、著名な観光地や自然景観に恵まれた場所が点在しています。特に、日本有数の温泉地として知られる有馬温泉への主要なアクセス路の一つとなっています。その他、奇岩が立ち並ぶ蓬萊峡や、広大な敷地を持つ白水峡墓園なども沿線やその近隣に位置しており、これらの施設へのアクセスにも利用されています。

宝塚市、西宮市北部、神戸市北区を結ぶ重要な交通路でありながら、豊かな自然景観や歴史ある温泉地へのアクセス路としての役割も果たす、多面的な特徴を持つ路線です。

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