兵庫県道77号篠山山南線

兵庫県道77号篠山山南線

（ひょうごけんどう77ごう ささやまさんなんせん）

概要

本路線は、兵庫県丹波篠山市と同県丹波市山南町を結ぶ主要地方道に指定された県道です。正式名称は兵庫県道77号篠山山南線といいます。特に沿道の川代渓谷周辺で丹波竜の化石が発見されたことにちなみ、「川代恐竜街道」という愛称が付けられており、その区間は日本風景街道の一つである「たんば三街道」としても登録されています。また、高校駅伝の兵庫県大会において、コースの一部としても利用されています。

路線データ

起点：丹波篠山市八上下に位置する八上下交差点で、国道372号に接続しています。
終点：丹波市山南町井原の井原南交差点で、国道175号と交差します。
* 総延長：路線の全長は27.260キロメートルです。

歴史

本路線が主要地方道に指定されたのは、1993年（平成5年）5月11日のことです。その後、沿線の川代渓谷では、2006年8月に後の丹波竜として知られる恐竜の化石が発見され、地域に大きな注目が集まりました。

この発見を受け、本路線の一部区間（丹波篠山市大山下から丹波市山南町谷川まで）を含むルートが、国道175号水分れ街道、国道176号丹波の森街道、国道372号デカンショ街道と共に、2007年11月に「たんば三街道」として日本風景街道に登録されました。そして、恐竜発見の地を通るこの区間に対して、2011年2月18日には「川代恐竜街道」という愛称が正式に制定され、関連する道路標識なども設置されました。

近年では道路改良も進んでおり、2019年3月23日には川代トンネルが開通し、交通の円滑化に貢献しています。このトンネル開通に伴い、旧道のうち清掃センターより山南方面へ向かう区間は車両通行止めとなり、自転車歩行者専用道路「川代恐竜街道サイクリングロード」として整備されました。サイクリングを楽しむ人々の利便性を高めるため、休憩施設や自転車ラックなども新たに設けられています。

路線状況・地理

本路線は、丹波篠山市から丹波市にかけての地域を通過します。

一部区間では他の県道との重複が見られます。丹波市山南町上滝の地域内では兵庫県道292号下立杭柏原線と、また丹波市山南町谷川から終点である同市山南町井原にかけては兵庫県道86号中柏原線と重複しています。

沿線には、歴史的な遺構として八上城や篠山城跡があり、地域の歴史を感じさせる景観が広がっています。また、丹波竜の発見地としても有名な川代渓谷や、その関連施設である丹波竜の里公園、そして川代公園といった自然やレクリエーションを楽しめる施設も点在しており、訪れる人々に親しまれています。これらの見どころは、特に「川代恐竜街道」として愛される沿線地域の魅力を高めています。

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