兼城 (糸満市)

兼城（かねぐすく）について

沖縄県糸満市にある兼城は、郵便番号901-0303に位置する地名です。近隣の地域には糸満（上之平区・川尻地域）、西川町、西崎（西崎1丁目・西崎6丁目・西崎町2丁目）、潮平、座波、照屋などがあり、糸満市内の重要な一部を成しています。

この地域は丘陵地帯の東部と、旧沿岸地帯の西部に分かれており、東側には古くからの集落や兼城ハイツが存在し、西側は大川地区と川尻地区にさらに細分化されています。交通の要所として知られる兼城交差点には、市内で唯一の歩道橋が設けられており、大型スーパーも近くに位置しています。

歴史

兼城は1961年に糸満町が現在の市域に合併するまで、兼城村として存在していました。村役所は内陸の座波に位置していたため、兼城は村の西端に位置し海と接していました。1970年代までの国道331号の海岸側は埋め立てられる前は海でしたが、市が行った大規模な埋め立て事業により、現在はその面影はありません。

もともと丘陵地帯だった東部には住宅が密集している一方で、西部には製糖工場があったため、住宅の数は少なかったです。しかし、本土復帰後には浜川団地が建設されたほか、1980年代からは新たな住宅地や商業施設が続々と開発されました。特に1990年代には製糖工場が閉鎖され、その跡地に大型ショッピングモールがオープンし、その後は西崎と並ぶ商業の中心地へと成長を続けています。

また、国道331号は2017年に沖縄西海岸道路の4車線化により、老朽化が進みました。これに伴い、その一部が沖縄県道256号豊見城糸満線に変更されています。

交通

道路

兼城地域内の主な道路には、以下のものがあります：

• - 沖縄県道250号糸満具志頭線
• - 沖縄県道256号豊見城糸満線（沖縄西海岸道路豊見城道路・糸満道路開通前の旧国道331号）

バス

地域内を走るバス路線があり、糸満入口および西崎入口の2つのバス停があります。具体的には、以下の路線があります：

• - 81番・西崎向陽高校線（琉球バス交通、平日の朝夕のみ）
• - 89番・糸満（高良）線（琉球バス交通・沖縄バス）
• - 107番＆108番・南部循環線（琉球バス交通）
• - 189番・糸満空港線（琉球バス交通）

バス停には、路線によって異なる停車パターンがありますので、利用時には注意が必要です。

施設

兼城にはさまざまな商業施設があり、地域の住民に利用されています。以下は主な施設の一部です：

• - サンプラザいとまん
• - タウンプラザかねひで
• - カインズFCサンプラザ糸満店
• - サンキサンプラザ糸満店
• - コメダ珈琲店沖縄糸満店
• - セブンイレブン糸満兼城サンプラザ糸満店
• - マックスバリュ糸満北店
• - いとまんコミュニティエフエム放送（FMたまん）
• - TSUTAYA糸満店
• - ケンタッキーフライドチキン糸満店

かつて存在したロッテリア糸満店は1984年にオープンし、2017年に閉店後、コメダ珈琲店がその跡地に開店しました。

コンパクトな地域ではありますが、歴史的な背景とともに多様な施設や交通機関が整備されている兼城は、住民の生活に根付いた重要な地域です。

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