内山憲一

内山憲一：異色の経歴を持つ元プロ野球投手

内山憲一（うちやま けんいち、1967年7月23日 - ）は、群馬県伊勢崎市出身の元プロ野球選手（投手）です。その野球人生は、プロ野球、マイナーリーグ、社会人野球、そして指導者と、多様な経験に彩られています。

プロ入りとMLB挑戦

小学校4年時に野球を始めた内山は、伊勢崎商業高で2年夏にベスト4、3年夏にベスト8に進出。1985年のドラフト会議でヤクルトスワローズから3位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れました。特筆すべきは、父である内山和巳もかつて中日ドラゴンズの投手であったことで、史上初の親子投手として大きな話題を呼びました。

1990年には、MLB（メジャーリーグベースボール）の1A・サリナス・スパーズに野球留学。異文化の中で野球を学び、帰国後の10月10日に一軍デビューを果たします。

プロ野球選手としての活躍

1991年にはプロ初セーブを記録するなど、着実に実績を重ねましたが、1993年に現役を引退。短いプロ野球生活に終止符を打ちました。

アマチュア復帰と社会人野球での活躍

引退後、1994年からは群馬県佐波郡東村（現：伊勢崎市）の村役場に勤務。しかし、野球への情熱は消えることなく、1999年には社会人野球の全伊勢崎硬建クラブに入団し、日本で2例目となるアマチュア野球への復帰を果たします。

2000年の全日本クラブ野球選手権大会では、胴上げ投手としてチームを優勝に導くなど、社会人野球でもその実力を発揮しました。オーバースローから繰り出されるスライダー、カーブを武器に、再びマウンドで輝きを放ちました。

第二の人生：指導者として

2001年3月に村役場を辞職し、4月からは義父が設立した株式会社鈴木商社に入社。プレス・工作各種機械の販売・修理・電動工具などを扱う仕事に携わっています。

また、長年にわたりリトルシニアの前橋シニアでコーチを務め、2022年1月からは同チームの監督に就任。未来のプロ野球選手を育てるべく、指導者として情熱を注いでいます。

記録

初登板・初先発登板：1990年10月10日、対横浜大洋ホエールズ26回戦（横浜スタジアム）、2/3回5失点で敗戦投手
初セーブ：1991年6月9日、対広島東洋カープ8回戦（福島県営あづま球場）、6回裏から2番手で救援登板・完了、4回無失点

背番号

47 （1986年 - 1993年）

関連項目

群馬県出身の人物一覧
東京ヤクルトスワローズの選手一覧
日本人のマイナーリーグ選手一覧

外部リンク

個人年度別成績 内山憲一 - NPB.jp 日本野球機構
選手の通算成績と情報 Baseball-Reference

内山憲一の野球人生は、決して平坦な道ではありませんでしたが、常に野球への情熱を持ち続け、様々な形で野球に関わってきました。その経験は、次世代の育成に活かされ、これからも多くの野球ファンに感動を与え続けるでしょう。

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