内海慎吾

内海 慎吾

内海 慎吾（うつみ しんご、1984年4月28日 - ）は、日本の元プロバスケットボール選手です。北海道札幌郡広島町（現在の北広島市）に生まれ、シューティングガードとしてキャリアを築きました。

彼は日本のバスケットボール界でも特に有名な一家の出身です。父親の内海知秀氏は、女子日本代表やWJBL（バスケットボール女子日本リーグ）のJXサンフラワーズ、男子Bリーグのレバンガ北海道、Wリーグの日立ハイテク クーガーズなど、数多くのチームでヘッドコーチを歴任した指導者です。また、妹の内海亮子氏も、かつてJXに所属し、日本代表として活躍した元バスケットボール選手です。さらに母親も高校時代に全国大会で三冠を達成するなど、家族ぐるみで高いレベルでバスケットボールに深く関わってきました。

経歴

学生時代

内海慎吾は2000年4月に秋田県立能代工業高等学校へ進学しました。高校バスケットボールの名門として知られる同校で、彼は1年次からベンチメンバーとして全国大会の舞台を経験しました。卒業後、2003年4月には東海大学へ進学。大学でも中心選手として活躍し、同期には竹内譲次や阿部佑宇といった後にプロとなる実力者が揃っていました。彼らと共に、大学選手権（インカレ）での2連覇や、全日本総合選手権（オールジャパン）でのベスト4進出に大きく貢献し、学生バスケットボール界で確固たる実績を残しました。

プロキャリア

大学卒業後の2007年、内海は三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ（現在の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）に入団し、プロキャリアをスタートさせました。三菱電機では6シーズンにわたりプレーした後、2013年のオフシーズンに和歌山トライアンズへ移籍します。和歌山では1シーズンを過ごし、2014年オフには京都ハンナリーズへ活躍の場を移しました。

京都ハンナリーズでは、その高いシューティング能力を発揮し、特に2014-15シーズンには3ポイントシュート成功率でリーグ2位を記録するなど、シューターとしての存在感を示しました。bjリーグからBリーグへの移行期を経て、京都には8シーズン在籍。長きにわたりチームの主力選手として、攻守にわたって貢献しました。彼は安定したプレーでチームを支え、多くの試合で重要な役割を担いました。

引退後

2022年のオフシーズン、内海慎吾は現役選手としてのキャリアに終止符を打つことを決断しました。長年のプロ生活で培った経験と知識を活かすため、引退後は指導者の道へ進むことになります。かつて所属した京都ハンナリーズに戻り、現在は同クラブのユースチームでコーチングスタッフとして、次世代を担う若い選手たちの育成に情熱を注いでいます。選手としてだけでなく、指導者としてもバスケットボール界に貢献を続けています。

日本代表歴

内海は若い頃からその才能を評価されており、2002年にはアジアジュニア選手権に出場するなど、世代別の日本代表として国際舞台も経験しています。

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